速報取材レポート公開「第10回 生産システム見える化展」「第1回 生産ロボット展」「第4回 猛暑対策展」
2018年 7月18日(水)〜20日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催中の「第10回 生産システム見える化展」「第1回 生産ロボット展」「第4回 猛暑対策展」。
人・もの・設備・情報の見える化、ロボットの活用、工場・倉庫内の作業効率などを向上させる物流自動化というさまざまな面から、QCDの革新・改善をするための製品・サービス、そして暑熱対策や熱中対策をテーマとした製品やサービスが一堂に集まる展示会です。今年の来場者数は45,000名(見込)。2018年注目の展示会の一つです。
本ページではこれら3つの展示会の速報取材レポートをお届けします。最新の生産管理システム、生産現場可視化ソリューション、生産ラインのロボット導入、熱中症対策など、“今”欲しい情報を写真満載でまとめたので、ぜひダウンロードしてご覧ください!
速報取材レポート掲載内容
第10回 生産システム見える化展
ACTUNI株式会社
高速カメラシステムとIPカメラシステムをワンボディに集約
高速カメラ・ハイブリッドシステム『HS-Vision』をデモで紹介
株式会社Phoxter
ロボット+AIでのピック&プレース、赤外カメラを用いた透過検査、
HIKVISION社のFAカメラなどをデモを交えながら紹介
NECネッツエスアイ株式会社
工場内におけるFAの機器への侵入を回避、潜在的なリスクを早期発見
工場内脅威可視化ソリューション『In-Line Security Monitor HAT』
株式会社信興テクノミスト
移動先のRFIDを認識したウェアラブルIDリーダーが位置情報を発信!
動線改善の波及効果を追う『動線見える化システム』
シーレックス株式会社
小型金属対応や耐熱といった特長を持つハードタグ、RFID関連機器、
さらに入出庫管理や員数確認システムなど
株式会社ゴビ
完全ハンズフリーによる作業の効率化やポカミスの防止を可能にする
ウェアラブルRFIDリーダ『TECCO(テッコウ)』など
SCSK北海道株式会社
点検・保守業務などフィールドワーク向けにタブレット端末を
利用した業務効率化のソリューションサービスの『CHECKROID』
株式会社テクノツリー
XC-Gate.ENT:iPadなどタブレットを使い現場の報告書、
チェックシートを電子化
ムラテック情報システム株式会社
経産省の委託事業で作成した成形条件取得ミドルウエアと、
ミドルウエアを利用した成形工場に特化した生産管理システム
第1回 生産ロボット展
シナノケンシ株式会社
モーターとコントローラーも一体化した電動三爪ロボットハンド、
およそ5×3cm!消しゴムサイズのサーボドライバ
株式会社鳥羽洋行
人協働ロボット『COBOTTA』、ヒューマノイドロボット
『NEXTAGE』など、人とロボットの融和をイメージさせる展示
第4回 猛暑対策展
株式会社サンエス/ビッグボーン/アタックベース
背中側に取り付けた2機の小型ファンで、服の中に外気を取り入み、
体の表面に風を流すことで汗を気化させて体温を低下『空調風神服』
クールスマイル/人間エアコン
2018年度モデルは昨年比5倍のパワー
冷却水による面水路冷却で体感温度を下げる水冷の『人間エアコン』
クールミストLine
エアーと少量の水を使用し気化熱で40℃の空間を26℃まで冷却
スポットクーラー比 電気代85%削減「濡れないクールミストLine」
アオキ住宅機材販売株式会社
水冷の仕組みを天井全体に拡大して、冷却時に発生した結露を
排出して除湿する天井除湿放射冷暖房システム『天空』
今回の見どころは?
1.生産システム見える化展では、生産「システム」の中でもITシステム(生産管理など)ではないメカニズムとしてのシステムの見える化を中心にレポートします。
生産ラインの装置が持つ情報の可視化ソリューションは概ねいくつかのパターンが見えてきた一方で、最近は人やモノの動きの可視化がRFIDやビーコン、各種デバイスなどのテクノロジーも含め、昨年以前の生産ライン可視化のように類似サービスが乱立しています。生産ラインよりも中小サービスプロバイダーや、異業種からの参入もしやすいので余計に混乱しているようにも見えます。
本展示会ではその中でも、ユーザ企業にとって本当に価値がありそうな工夫や切り口で、動線分析やモノの管理などのソリューションを展示しているブースが出てきました。そこからいくつか紹介します。
また、製造や保全の現場で遅れていた、紙文化の非効率性やリスクからの脱却についても、単に「電子化しましょう」「文書管理システムを入れましょう」「生産管理やスケジューラ連携しましょう」ではなく、より現場が受け入れやすいアプローチや、電子化することでより高度・確実な検査ができるようにするソリューションなど、確実に実現できそうな価値を見せるソリューションが見られました。そこからもいくつか紹介します。
2.生産ロボット展は、そもそも出展社数が少なかったのですが、協働ロボットやより人に近い動きや大きさになるロボットや部品など、これからの生産ロボットをイメージさせてくれる展示を紹介します。
3.猛暑対策展は、猛暑日続きで熱中症の話題が多いこともあり、多くの参加者やメディアが集まり賑わっていました。人に関する熱中症対策である空調服、建物に対する熱対策であるミストクーラーや新しい空調の展示を紹介します。
開催概要:第10回 人・モノ・設備・情報の見える化を支援する専門展示会
2018年度は「第10回 生産システム見える化展」「第1回 生産ロボット展」「第1回 工場内物流自動化展」の3つの展示会で構成されました。
- 名称:第10回 人・モノ・設備・情報の見える化を支援する専門展示会
- 会期:2018年7月18日(水)~20日(金)
- 会場:東京ビッグサイト
- 主催:一般社団法人日本能率協会
- 共催:一般財団法人製造科学技術センター
- 入場登録料:3,000円(税込)※招待状持参者、事前登録者、官庁・地方公共団体、学生は登録無料
https://www.jma.or.jp/seisan/index.html/
第10回 生産システム見える化展
ものづくりにおける品質(Q)、コスト(C)、納期(D)の革新・改善を対象にした専門展示会。
生産技術者、生産管理者、情報システム部門、品質管理部門などを対象とし、製品と設備の見える化、設計と生産の見える化、品質の見える化、ヒトと技術・技能の見える化、経営の見える化に関する製品やサービスが集まります。
出展製品
「ものづくり」のスマート化
ERP、MES、SCM、需要予測、ロケーション管理、メンテナンス履歴管理、品種・数量管理、トレーサビリティー、品質管理、機械設備監視 など
製造現場へのIoT導入
RFID、センサー、無線機器、クラウド連携、自動監視システム、産業用コードリーダー、産業用カメラ など
生産プロセスの最適化
生産管理システム、スケジューラー、製造実績管理、監視制御システム、検査機器・システム、画像処理、積層信号灯、表示板システム など
開発・設計プロセスの効率化
CAD・CAM・CAE連携、各種シミュレータ、PLM、BOM、三次元測定機、3Dプリンタ、デジタルモックアップ(DMU)、図面管理 など
ヒト(作業)と技能と改善の見える化
作業支援・分析・改善ツール、技能継承対策、ドキュメント管理、マニュアル作成、ウェアラブルデバイス など
来場対象
産業機械・機械部品、電気・電子部品、鉄鋼・非鉄金属、化学、自動車/輸送機器・部品、精密機械・部品、食品・医薬、プラスチック製品、繊維・紙・パルプ・ゴム、窯業・土石製品、石油・石炭 など
第1回 生産ロボット展
樹脂成形、プレス、塗装、組立、測定・検査・試験など生産ラインでのロボット活用を推進する専門展示会。
生産ラインにおけるロボット活用に関する製品やサービスの導入を検討する生産技術者、生産管理者、情報システム部門、品質管理部門を対象としています。
出展製品
樹脂成形用、プレス用、溶接用、ロード・アンロード用、塗装、機械加工用、切断用、研磨・バリ取り用、組立用、ピッキング・整列・包装用、入出荷用、食品用、マテリアルハンドリング・搬送用、測定・検査・試験用、クリーンルーム用、ロボットのメンテナンス・保守・点検、ロボット導入に関するシステムインテグレーションなど
来場対象
産業機械・機械部品、電気・電子部品、鉄鋼・非鉄金属、化学、自動車/輸送機器・部品、精密機械・部品、食品・医薬、プラスチック製品、繊維・紙・パルプ・ゴム、窯業・土石製品、石油・石炭 など
第1回 工場内物流自動化展
工場・倉庫内の作業能率、生産性、省力化向上を推進する専門展示会。
生産技術者、生産管理者、情報システム部門、品質管理部門など、工場・倉庫内の作業能率、生産性、省力化に関する製品やサービスの導入を考える技術者に向けて、マテハン設備・機器、無線機、保管機器システム、搬送関連、倉庫内清掃、省スペース化、仕分けシステムなど工場・倉庫内の作業能率、生産性、省力化に関する製品やサービスが集まります。
出展製品
工場ロボット
樹脂成形用、プレス用、溶接用、ロード・アンロード用、塗装用、機械加工用、切断用、研磨・バリ取り用、組立用、ピッキング整列・包装用、入出荷用、食品用、マテリアルハンドリング・搬送用、測定・検査・試験用、クリーンルーム用、ロボットのメンテナンス・保守・点検、ロボット導入に関するシステムインテグレーション
物流自動化関係
マテハン設備・機器、無線機、保管機器システム、搬送関連、昇降機、SCM、ピッキング、梱包、倉庫内清掃、3PL、省スペース化、仕分けシステム、建築資材、在庫管理システム、FA自動化、物流ソリューション、貸倉庫 など
出展企業一覧
第10回 生産システム見える化展
NECネッツエスアイ株式会社、株式会社NTTデータ関西、株式会社ゴビ、タカヤ株式会社、ドイツメッセ日本代表部、ユニアデックス株式会社、ムラテック情報システム株式会社、株式会社DigitWorks、株式会社山田製作所、株式会社フォトロン、トビー・テクノロジー株式会社、株式会社イマオコーポレーション、株式会社ネクステップ・ソリューションズ、アスプローバ株式会社、バリューテクノロジー株式会社、株式会社日惠製作所、IFSジャパン株式会社、IAF、株式会社インプローブ、株式会社和功テクニカ、ACTUNI株式会社、シーシーエス株式会社、日産自動車株式会社、昭和精機株式会社、株式会社図研、株式会社信興テクノミスト、株式会社テクノア、株式会社Phoxter、株式会社テクノツリー、株式会社ケイズ、有限会社創造デザイン、株式会社五合、枚岡合金工具株式会社、シーレックス株式会社、株式会社マシンソル、株式会社ブロードリーフ、株式会社MCOR、SCSK北海道株式会社、株式会社シムトップス
第1回 生産生産ロボット展
厚地鉄工株式会社、シナノケンシ株式会社、香港貿易発展局、株式会社鳥羽洋行、株式会社フジキカイ
第1回 生産工場内物流自動化展
開催概要:第4回 猛暑対策展
「猛暑対策展」は、猛暑対策関連ビジネスの活性化を目的とした専門展示会。暑熱対策や熱中対策をテーマに製品やサービス、ソリューションが集まります。
- 名称:第10回 人・モノ・設備・情報の見える化を支援する専門展示会
- 会期:2018年7月18日(水)~20日(金)
- 会場:東京ビッグサイト
- 主催:一般社団法人日本能率協会
- 入場登録料:3,000円(税込)※招待状持参者、事前登録者、官庁・地方公共団体、学生は登録無料
- 出展者数:約70社 / 100ブース