QC全員でチェック項目を確認しています|ラオス縫製工場の日常

QC全員でチェック項目を確認しています|ラオス縫製工場の日常

※当コンテンツはCBC Laoの提供でお届けいたします。

 

CBC Laoは、小ロット・多品種の縫製工場ということで、複数の商品が同時に最後の品質チェックを受けています。

そして商品によって、チェック項目が変わってきます。例えば、シャツの柄合わせは、品番によって、前身頃と後身頃だけのときも、襟や袖口まで柄合わせが必要なときもあります。

また個性的なデザインの衣類のときには、チェック項目が増えたりもします。

 

生地によっても、例えば、同じようなシャンブレーの生地でも、なかなかうまく表現できませんでがところどころほんの少し白い糸が表に出ていても問題がない場合もあれば(これはこれでシャンブレーらしい味があると好まれる)、あくまでもシャンブレー独特の青い色が綺麗に入っている生地の状態が望まれる場合もあります。

また、商品の品番と混率も一緒にチェックします。

普段は中の洗濯表示のあるラベルを気にしないという方も多いかもしれませんが、商品の取り扱い方が書いてあるので、間違ってはいけないポイントです。同じ品番であっても、綿や麻などの混率が違う場合もあるので、しっかり確認しています。

 

新しい商品が品質チェック部門に来るときには、品質チェック部門の職員が集まって、どこをチェックするかを全員で確認し、しっかりとした縫製基準の商品のものを日本に輸出できるようしています。

写真は、QCの責任者から、QCのメンバーに、チェック項目を確認しているところです。

この写真の場合では、QCに来るシャツのチェック項目を確認しています。「柄はあっているか」「ネームの品番・混率は正しいか」「衿の部分は綺麗に仕上がっているか(左右のバランスなど)」などを、全員で再確認です。

他のラオス国内の縫製工場にとっては「ちょっとぐらい」ということが、日本向けの商品は「大きな問題」であったりすることも多いため、具体的にどんな場合には補修が必要になるのか、あるいはB品になるのかを確認することも大切です。

長年働いている職員はよく分かっていますが、新しく来た職員にも知ってもらい、全員が同じ基準で品質チェックできるようにしています。

例えばラオス国内の欧米の向けの工場の中には、衣類の内側のステッチの目やロックミシンの目の状態にあまり気にしない縫製工場もあります。

 

しかし日本向けの商品では、裏側のステッチも表と同様に糸調子を合わせる必要がありますし、ロック始末が一部途切れている部分があれば、その部分を補修する必要があります。

CBC Laoでは、できるだけ綺麗な縫製を心がけるだけでなく、B品が日本に出荷されることのないよう常に細心の注意を払うようにしています。

 

出典:海外ラオスにある小ロットを得意とする縫製工場


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。