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Lapp、ゲル素材にケーブルをプッシュインするマルチエントリシステムを提供開始

Lapp Japan株式会社は、新しいマルチエントリシステム『SKINTOP®MULTI-M』の提供を開始した。従来のマルチエントリシステムでは角型のみのラインアップだったが、今回の『SKINTOP®MULTI-M』によって、丸型のラインアップが新たに追加されることになる。

Lapp、ゲル素材にケーブルをプッシュインするマルチエントリシステムを提供開始

開発の背景

ケーブルグランドのようなケーブルエントリシステムにおいては、デジタル化、および小型化への傾向が続いている。限られたスペースにより多くのケーブルを挿入しなければならないケースが増えている。

またこれまで角型は提供されていたが、需要が高まる丸形は今回が初めてとなる。

『SKINTOP®MULTI-M』の概要と特長

ケーブルを弾力ゲルインサートにプッシュインするだけで、ケーブルの静止摩擦によってしっかりと固定される。また保護等級IP66 / 67 / 68に準拠し、水などの影響をうけない。主な特長は以下。

多くのケーブルを挿入可能

サイズによっては、スペースを取らずに最大30本まで筐体に挿入できる。。ケーブル挿入口の円錐上ステップインサートにより、異なるケーブル外径でも、Φ1~4mm、Φ2~6mmと2パターンのケーブルを挿入できる。

コンパクト性

コンパクトなデザインにより、省スペース配線を実現。サイズはMネジ用に設計されている(DIN EN 62444)。

シール性

最大の利点は、高密度なシール性。ゲルインサートにより、従来よりも多くのケーブルをハウジングに差し込むことが可能。

3サイズラインアップ

現在は3サイズがラインアップされている。2021年初めには、M25x1.5、およびM32x1.5が追加される予定。

作業工程の削減

ゲル材により、ケーブル全体で最適なストレインリリーフが保証される。また配線工数の削減も可能。
例えば、ケーブル配線用に事前の穴あけ作業など、角型・丸形マルチケーブルブッシング用の準備が必要ないため、作業工程を削減することができる。

幅広い使用用途

各種産業機械、制御盤、設備建設、ファクトリーオートメーション・プロセスオートメーションなどに最適。ゲル技術を使用した特許取得済みマルチケーブルエントリシステムは、特に狭いスペースで、多くのケーブルを筐体に挿入する際に効果がある。

IP68保護等級準拠

IP68保護等級に準拠しており、ゲルインサートに加え、ポリカーボネートフレームで構成されている。また北米市場向けのUL認証は、産業制御システム(制御盤など)向けにU 50、UL 50E、CSA C22.2、およびUL 508A規格に準拠。


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