IT導入補助金の申請サポートを通して感じたこと
こんにちは。テクノアの荒井です。
今年も多くの中小製造業様のIT導入補助金の申請をサポートしてまいりましたが、思うことがあり記事にさせていただきました。
それは、例年よりもIT導入補助金を活用したシステム導入が今年は特に多く、またこのことが「システム導入の目的」をより明確にし、共有しやすくしているということです。IT導入補助金を前提としたシステム導入というのは、補助金でより安く導入できるから、という動機が先行して、本来の目的が後回しになってしまわないかと個人的には心配しておりました。
しかしそのような懸念をよそに、補助金の申請書を作るお客様は、「会社の事業計画」や「システム導入の目的」と真剣に向き合って申請書を書き上げていきます。その結果、システムの導入目的が明確となり、申請書として形にすることで、会社全体で共有することができるのです。
このIT導入補助金の申請書を作成する作業は、ITベンダーがお客様をサポートして、共同申請をする形になっています。ITベンダーはお客様と真剣に向き合って、事業計画や過去のIT導入の経緯、今回のIT導入に期待することをヒアリングして、そのお客様の事情に合ったITを提案することが必要です。また、お客様の企業規模や財務状況からも、適切なIT投資であるかどうか判断しなければなりません。
今後もシステム営業として、また中小企業診断士として、お客様の補助事業を成功へとお導きできるように向き合っていきたいと思います。たとえお客様の導入のきっかけが何であっても、本質を見誤らないようにすることが私達の存在意義であり、このことが、補助金を活用されるお客様にとっても本来の目的を見失わないことにつながると思っています。