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IoTがイチゴ農家を変える!ロボットで作業効率と品質改善へ

IoTがイチゴ農家を変える!ロボットで作業効率と品質改善へ

2016年の第7回ロボット大賞で農林水産大臣賞を受賞した「自走式イチゴ収穫ロボット」。この技術の素晴らしさは、イチゴの収穫を自動化しただけではなく、イチゴ栽培に新たな価値を創造し、新たなビジネスを生み出そうとしていることです。これはまさにIoTが目指すゴール。国内のIoT活用事例として、まさにピッタリ。今回はこの素晴らしい技術をご紹介します。

■イチゴ収穫時の課題
1.熟して、収穫できるかどうかを人の目で判断しなければならない
2.実を手で触ると傷がつく(劣化が早くなる)
3.人が中腰で実を探しながら動いて収穫
4.収穫後の選別作業も人の目と手で

それらを自走式イチゴ収穫ロボットは
①カメラで見て、熟しているかどうかを自ら判断
②茎を掴みながら切って実には一切触らない
③自ら実のあるところへ動いていく
④収穫した動きそのままで実の大きさを選別・収納

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これまでイチゴ農家が手間だと思っていたことをロボット技術で解決し、自動化を達成。作業効率化を実現しました

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さらに、このロボットはイチゴに一切触らないまま個別にパッケージングすることで、イチゴの長寿命化と粒の大型化を実現。これにより、もっと大きなイチゴを育て、美味しさを長く保つことができ、高付加価値化に成功しました。今以上の高級品として、国内外の市場に流通させることができるようになったそうです。

生産性向上や作業効率化を目的として始まったIoTとロボット技術の活用が、いつの間にか品質改善につながり、さらにそれがビジネスにも変革を与えようとしています。こういう一発逆転の可能性を見出すことができるのも、IoTの面白さですね。

参考:アグリ・イノベーション2014ー宇都宮大学が開発した『イチゴ摘みロボット」(尾崎功一 教授)
参考:宇都宮大学、尾崎研究室


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。2016年5月〜「ものづくりニュース by aperza」編集長兼任。 趣味は釣りとダーツ