AIRoA、NEDO採択でロボティクス生成AIデータPF開発—小売・製造・物流で実証、事業予算は205億円規模
この記事の内容をまとめると…
- 一般社団法人AIロボット協会(AIRoA)がNEDO事業「ロボティクス分野の生成AI基盤モデルの開発に向けたデータプラットフォーム」に採択
- データ収集〜基盤モデル開発〜実証を通じたプラットフォーム研究開発と成果の最大限オープン化
- 事業期間は2025年10月1日〜2029年8月31日、事業予算は205億円
一般社団法人AIロボット協会(AIRoA)は、経済産業省及びNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ロボティクス分野の生成AI基盤モデルの開発に向けたデータプラットフォームに係る開発」採択事業者に決定したと発表した。
事業詳細
本事業では、データ収集・基盤モデル開発・実証を通じて、ロボティクス分野の生成AI基盤モデルに不可欠なデータプラットフォームの研究開発に取り組むとし、成果は最大限オープンにして広く還元する方針である。生成AIに関する知見と技術力を有する企業・研究機関が集結し、各社の大規模学習・マルチモーダルデータ処理・ロボットシステムに関する技術を統合して、国際的競争力の高いプラットフォームの構築を目指す。産業界の協力を得て基盤モデルの産業分野への展開を重視し、今後ロボットのAI化が求められている領域として小売業、製造業、物流業等を対象として選定している。
3つの主要目標
1つ目は、データプラットフォームの開発に向けた高品質データセットの構築である。実験環境及び実社会環境において、モデル開発に十分量で競争力のあるデータを取得する。
2つ目は、当該データを用いて開発する生成AI基盤モデルである。複数ロボット種・ユースケースにおいて汎用的な知識転移・スキル学習が可能な性能を有する基盤モデルを構築する。
3つ目は、基盤モデルの実環境における評価・検証である。小売、製造、物流業界を中心に、個別モデルを実環境(またはそれに類似した環境)で社会実装し、その結果を基に商用展開の可能性を検証する。
仕様・スペック
実施予定期間 | 2025年10月1日〜2029年8月31日 |
---|---|
事業予算 | 205億円 |
その他
・再委託先:Telexistence株式会社、株式会社ABEJA、国立研究開発法人産業技術総合研究所、国立大学法人東京大学、国立大学法人九州工業大学、清水建設株式会社、大和ハウス工業株式会社、三菱電機株式会社
・AIRoAは、AIロボットの社会実装を通じて人と技術が共生する未来を目指し、産官学の連携を深めながらイノベーションを発信している。