小野測器、豊田市の新拠点CLC地鎮祭 RC-S試験室導入、2027年9月稼働へ共創募集
この記事の内容をまとめると…
- 新事業所「中部リンケージコモンズ(CLC)」の地鎮祭実施
- 東京大学と共同開発する高度な制御技術を導入した試験設備の実装予定
- 2027年9月の稼働開始予定と共創パートナー募集
電子計測器の製造及び販売を展開する株式会社小野測器は、2025年12月18日に新事業所「中部リンケージコモンズ(CLC)」の実験棟及び本館の地鎮祭を執り行った。CLCは中部エリアにおける技術開発の拠点として、2027年9月に稼働開始を予定する。
(写真右から)小野測器 代表取締役社長 大越 祐史、小野測器 取締役 兼 上席執行役員 計測機器領域担当 塚越 照、東京大学大学院 新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻 特任講師 永井 栄寿
地鎮祭の模様
中部リンケージコモンズ(CLC)詳細
株式会社小野測器は、2025年12月18日(木)、愛知県豊田市緑ヶ丘に取得した事業用地に建設予定の新事業所「中部リンケージコモンズ(Chubu Linkage Commons、以下CLC)」の実験棟及び本館の地鎮祭を執り行った。CLCは自動車産業の中心地である中部エリアにおいて、「国立大学法人東京大学大学院新領域創成科学研究科(以下、東京大学)」と共同開発する世界最高水準の高度な制御技術を導入する。
株式会社小野測器は、当社の技術開発では、横浜・宇都宮に続く第3の拠点として、次世代モビリティ開発を加速させるとしている。またCLCは、共創パートナーと連携した研究開発の新拠点として、技術と人が集うことで未来にワクワクし、また訪れたくなるような「開かれた事業所」を目指している。CLCは、未知を切り拓く共創パートナーを募集するとしている。2027年9月に稼働開始予定である。
CLCは本館と実験棟で構成されており、実験棟には静粛性に優れたNC-30相当の車両ごと搬入可能な大型半無響室と、台上試験において路面状況を再現する「RC-S(Real Car Simulation Bench)」を組み合わせた実験室を設置する予定である。
また東京大学と現在進めている「社会連携講座」を通じて、電動車両の振動計測制御に関する共同研究を進めている。この取り組みで得られた世界最高レベルの制御技術を、試験設備に順次実装していくとしている。
CLCでは、2027年秋の稼働後、本館、実験棟とは別にユニットハウスで構成された「共創ヴィレッジ」を設け、共創パートナーが集う場を設ける予定である。その他、本事業は、2025年3月に愛知県豊田市の「豊田市企業立地奨励事業者」に指定された。
※1 NC値とは、建築音響における静けさの指標で、NC-30相当は、ラジオ局のスタジオや病院、会議室などで目標とされる、「非常に静かな空間」のレベル。
※2 産業の多角化および高度化を目指し、製造業等の企業が工場や研究所などを建設する場合に奨励金を交付して企業立地を支援する制度
どのように活用する?
共創ヴィレッジの概要として、株式会社小野測器は、当社モデルベース開発の推進にあたり、国内自動車産業の集積地である中部エリアでの、顧客との密なコミュニケーションは必須と考えていると記載している。地域との連携、つながりを重視し、2027年の稼働後は共創パートナーを募集予定である。共創パートナーには、本館と同じ構造の専用ユニットハウス群を使用していただく予定である。
実験棟の概要として、NC-30相当の車両ごと搬入可能な大型半無響室と、「RC-S(Real Car Simulation Bench)」を組み合わせた実験室を導入予定である。本設備は実走行に近い環境で高精度なNV計測が可能であるほか、電動車両の微細な振動・騒音解析に対応することが可能である。また、東京大学との共同研究で得られた世界最高レベルの高度な制御技術を、本試験設備に実装する予定である。RC-Sは可動式となっており、用途に応じてレイアウトするとしている。
東京大学大学院新領域創成科学研究科 特任講師 永井 栄寿 氏のコメントでは、株式会社小野測器と東京大学は2022年10月に「電気自動車の振動計測制御に関する社会連携講座」の第1期目を開講し、2026年4月から第2期目を開講すると記載している。社会連携講座第2期目では、CLCに設置される予定の台上試験装置の振動計測制御にも取り組み、世界最高水準の制御が実装された台上試験装置を実現するとしている。
仕様・スペック
| CLC基本情報/名称 | 中部リンケージコモンズ(Chubu Linkage Commons/CLC) |
|---|---|
| CLC基本情報/建設地 | 愛知県豊田市緑ヶ丘7丁目18番地 |
| CLC基本情報/敷地面積 | 4534.51㎡ |
| CLC基本情報/建設費 | 総額23億円 |
| CLC基本情報/着工 | 2025年12月 |
| CLC基本情報/竣工予定 | 2027年4月 |
| CLC基本情報/稼働予定 | 2027年9月 |
| 本館/構造 | 2F建て、鉄骨造 |
| 本館/延床面積 | 496.92㎡ |
| 本館/概要 | 現在、愛知県豊田市小坂本町で営業中の中部営業所を移転・集約するほか、実験に関わる従業員も常駐予定。また、共創パートナーが集う「カフェエリア」も設置する。稼働時は、25人の従業員が業務を行う場となる。 |
| 実験棟/構造 | 平屋建て、一部2F/S&RC造 |
| 実験棟/延床面積 | 865.56㎡ |
| 実験棟/概要 | 2027年4月竣工予定。NC-30相当の車両ごと搬入可能な大型半無響室と、台上試験において路面状況を再現する「RC-S(Real Car Simulation Bench)」を組み合わせた実験室を導入予定。本設備は、東京大学との共同研究で得られた世界最高レベルの高度な制御技術を、本試験設備に実装する予定である。 |
| 共創ヴィレッジ/構造 | 鉄骨造 |
| 共創ヴィレッジ/延床面積 | 未定 |
| 共創ヴィレッジ/概要 | 2027年の稼働後は共創パートナーを募集予定。共創パートナーには、本館と同じ構造の専用ユニットハウス群を使用していただく予定である。 |
その他
・代表取締役社長 大越 祐史 氏 コメント
私たちのビジョンは「人とテクノロジーのより良い関係を支え、サステナブルな社会の実現を加速させる」ことであるとしている。その未来を創るためには自分たちが、計測機器メーカーで終わらない共創メーカーに変化する必要があるとしている。中部リンケージコモンズは、オフィスではなく、お客様との「共創」を生み出す場であるとしている。この拠点をフックに、未来に向けてエンジニアリング事業を拡大し、さらにシミュレーションソフト開発を強力に推進していくとしている。
・東京大学大学院新領域創成科学研究科 特任講師 永井 栄寿 氏 コメント
社会連携講座第1期目では、オンボードモータ車やインホイールモータ車の振動計測制御技術を、株式会社小野測器の有する音・振動の計測技術や自動車用の低慣性ダイナモ台上試験装置を活用して研究開発してきたと記載している。社会連携講座第2期目では、CLCに設置される予定の台上試験装置の振動計測制御にも取り組み、世界最高水準の制御が実装された台上試験装置を実現するとしている。
・新領域の挑戦
敷地内には将来スペースを確保し、2030年以降、新たな技術領域へチャレンジするための新実験棟を計画している。
・当社との共創にご興味のある方のご連絡先
https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/partner.htm
・参考:東京大学との社会連携講座について
※「小野測器統合報告書 2025」より抜粋
https://www.onosokki.co.jp/corporate/sustainability/social-initiatives/co-creation-innovation/interview/index.html
・参考:RC-Sについて
https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/test_system/rcs_bench.htm
・参考:小野測器「中期経営計画Challenge Stage Ⅳ」について
https://www.onosokki.co.jp/corporate/discover-onosokki/medium-term-management-plan/challenge-stage-4/index.html
・本リリースに関する問い合わせ先
media@onosokki.co.jp