安川電機、iC9200 2機種を発売 IEC 61131-3準拠・EtherCAT採用のiC9000シリーズ
この記事の内容をまとめると…
- 新マシンコントローラ「iC9000シリーズ」の展開と「iC9200」2機種の販売開始
- 国際規格化されたPLC言語 IEC 61131-3への準拠とモーションネットワークEtherCATの採用
- 機能安全対応モデルの用意と各種通信プロトコルへの対応
株式会社安川電機は、ソリューションコンセプト「i³-Mechatronics」を実現するコントローラソリューション「iCube Control」の新たなシリーズとして、マシンコントローラ「iC9000シリーズ」を展開し、その第一弾として「iC9200」モデルのiC9226M-ECとiC9226M-FSoE(機能安全対応)を販売開始する。
iC9000シリーズ詳細
株式会社安川電機は、長期経営計画「2025年ビジョン」に掲げている「新たな産業自動化革命の実現」に向け、これまでの自動化ソリューションにデジタルデータのマネージメントを加えたソリューションコンセプト「i³-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を2017年に提唱し、そのコンセプトの実現に向けた製品開発を強化している。
このi³-Mechatronicsを実現するコントローラソリューション「iCube Control(アイキューブ コントロール)」の新たなシリーズとして、国際規格化されたPLC言語 IEC 61131-3に準拠するとともに、グローバルに広く普及しているモーションネットワークのEtherCATを採用したマシンコントローラ「iC9000シリーズ」を展開する。
その第一弾として、マシンコントローラ「iC9200」モデルのiC9226M-ECとiC9226M-FSoE(機能安全対応)の2機種を販売開始する。
製品化のねらい:株式会社安川電機は、i³-Mechatronicsを実現するコントローラソリューション「iCube Control」として、高速・高精度・多軸制御を実現したマシンコントローラ「MPX1000シリーズ」を2024年1月に製品化し、ご好評をいただいている。
今回製品化した「iC9000シリーズ」は、グローバルで標準化された技術をベースとすることでプログラミングが容易に行えることと、多様な装置・用途に適用可能な汎用性を持つことを目指した「iCube Control」のもう1つの柱となるシリーズである。
株式会社安川電機が持つ高度なモーション制御技術と機能的なアプリケーション開発環境、そして、機能安全への対応などにより、グローバルで広くお使いいただける製品であるとともに、お客さまの装置の更なる付加価値向上を実現する。
iC9200の主な特長:
①国際規格化されたPLC言語 IEC 61131-3への対応
アプリケーションプログラム開発言語として、IEC 61131-3規格で規定されたラダーダイアグラム(LD)、ファンクションブロックダイアグラム(FBD)、構造化テキスト(ST)、シーケンシャルファンクションチャート(SFC)をサポートし、PLCopenのMotion Control FBライブラリを使用してモーション制御アプリケーションのプログラムが作成可能である。
②モーションネットワーク EtherCATを採用
モーションネットワークとしてEtherCATを採用しており、最小通信周期500μsでサーボ、インバータ、I/Oといった多様な機器を接続可能である。
株式会社安川電機のACサーボサーボドライブ「Σ-Xシリーズ」との組合せにより、サーボ性能を最大限に活用したモーション制御アプリケーションを実現できる。
③機能安全に対応
iC9226M-FSoEは、安全PLCの機能を搭載しているとともに、Safety over EtherCAT(FSoE)に対応し、EtherCATの機能安全デバイスも使用可能である。
SIL3に対応した安全プログラミング環境が統合されており、安全部および非安全部のロジックとモーションを1つのエンジニアリングツール(iCube Engineer)でプログラミングできるため、機能安全システムを容易に構築できる。
システム構築には、多種多様な安全機能に対応する株式会社安川電機「Σ-Xシリーズ」のアドバンストセーフティモジュールASM-Xや「SLIO I/Oシリーズ」のSafety I/Oが使用できる。
※Safety Integrity Leveの略。産業機器においてはSIL3が最高の安全度。
④SLIO I/Oシリーズに対応
株式会社安川電機の「YRM1030」や「MPX1000シリーズ」と同様に、種類が豊富なSLIO I/OをiC9200本体に直接取り付けることで、多様なシステムが容易に構築可能である。
⑤各種通信プロトコルに対応
EtherCATとは別にEthernetポートを2ポート搭載しており、PROFINET I-DeviceやEtherNet/IPといった産業用Ethernetプロトコルが使用可能である。
これによって、上位システムや他社デバイスとの高い接続性を実現する。
⑥エンジニアリング環境として「iCube Engineer」を提供
直感的なGUIでパラメータ設定、診断、プログラム編集をサポートしている。
どのように活用する?
iC9200は多機能化が必要な装置や機能安全を求める装置に最適である。
1) 加工装置:サーボプレス、射出成形機、
2) 産業用ロボット:パラレルリンク、ピックアンドプレース
3) 包装装置:包装機、ケースパッカー、計量機、オートラベラー
4) 液晶製造装置:シールディスペンサ
仕様・スペック
| 項目: | 仕様 |
|---|---|
| 略称: | iC9226M-EC/iC9226M-FSoE |
| 形式: | JEYRM-MPX02210L32-2/JEYRM-MPX022SE10L32-2 |
| 最大制御軸数: | 4軸*1/←同左 |
| 機能安全: | 非対応/対応(SIL3, PL e/Cat.4) |
| プログラムメモリ容量: | 12MB/←同左 |
| データメモリ容量: | 32MB/←同左 |
| 保持データメモリ容量: | 3MB/←同左 |
| 通信I/F: | Ethernetポート×2(100BASE-TX/10BASE-T)/←同左 |
| 通信I/F: | Modbus TCP Client, Server/←同左 |
| 通信I/F: | OPC UA Server/←同左 |
| 通信I/F: | EtherNet/IP Scanner, Adapter/←同左 |
| 通信I/F: | PROFINET I-Device/←同左 |
| EtherCAT: | EtherCAT MDevice/←同左 |
| ポート数: | 1ポート/←同左 |
| 通信周期: | 500μs~/←同左 |
| モジュール拡張: | SLIOモジュール(最大64モジュール)/←同左 |
| 電源供給: | DC24V入力/←同左 |
| 外形寸法(mm): | 70(W)×130(H)×130(D)/←同左 |
| 質量(g): | 約600/←同左 |
| 冷却方式: | 自然空冷/強制空冷(外部ファン)/←同左 |
| *1 | 機能ライセンスにより最大制御軸数の拡張が可能。 |
| 販売計画: | (1)販売開始日:2025年11月6日(木)/(2)販売価格:オープン価格 |
その他
本製品は2025年11月19日(水)~21日(金)に開催されるIIFES2025(会場:東京ビッグサイト 東4ホール 小間番号4-02)へ出展する。
商標について:Ethernetは、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社の商標である。EtherNet/IPは、ODVA,Inc.の商標である。PROFINETは、PROFIBUS Nutzerorganisation e.V.の商標である。EtherCAT、Safety over EtherCATは、Beckhoff Automation GmbHの商標である。その他、本文中の会社名、製品名は、各社の商標または商標である。
お問い合わせ先:株式会社 安川電機 営業本部 CRM戦略推進室 業務プロセス改革課 北條 玄静 TEL: 03-5402-4507