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BrainPad AAA、作業動画からマニュアル・報告書を自動作成するAIエージェント「COROKO」提供開始

この記事の内容をまとめると…

  • AIエージェント「COROKO(コロコ)」の提供開始
  • 作業動画からマニュアルや報告書をAIエージェントが自動作成するサービスの提供
  • マルチモーダルAIによる暗黙知データのビジネスにおける価値あるデータへの変換

株式会社BrainPad AAAは、現場の人材不足を解決するAIエージェント「COROKO(コロコ)」を本日より提供開始した。作業の動画を撮るだけで、マニュアルや報告書をAIエージェントが自動で作成するサービスを提供する。

COROKO詳細

提供開始の発表:

株式会社ブレインパッドの子会社である株式会社BrainPad AAA(ブレインパッド エーキューブ)は、現場の人材不足を解決するAIエージェント「COROKO(コロコ)」を本日より提供開始した。

COROKOの概要:

COROKOは、現場のさまざまな暗黙知データを、マルチモーダルAIを活用してビジネスにおいて価値あるデータに変え、現場の人材不足を解消する。

今回は第一弾として、作業の動画を撮るだけで、マニュアルや報告書をAIエージェントが自動で作成するサービスを提供する。

BrainPad AAAは、COROKOを通じて、人とAIエージェントの協働による、現場作業の成果創出にフォーカスした次世代型PDCAサイクルの構築を目指す。

COROKOの特徴:

①マニュアルや報告書をAIエージェントが自動で作成

作業の動画を撮影するだけで、AIが自動でマニュアルや報告書を作成する。ドキュメント作成に要する時間を劇的に減らし、作業員の生産性向上に貢献する。

②現場業務のノウハウを組織全体で一元集約・管理

現場のナレッジをCOROKO上で共有したり、比較することが可能である。これまでは点在していた現場のデータや経験が、日々の業務を通じて自然と組織全体の資産になる。

③AI活用のプロフェッショナルがビジネス変革まで伴走支援

データに基づいて業務状況を把握し、ボトルネックが何かを分析することで、現場の生産性向上から経営課題の解決まで、導入企業の変革と成果創出を支援する。

COROKO操作画面:

直感的な操作で動画データからマニュアルや報告書が作成される。

①サービスTOP(マニュアル一覧画面)

②解析対象の動画アップロード画面

③AIで自動作成した作業マニュアル画面

どのように活用する?

COROKOは、ウェアラブルカメラなどで撮影した作業動画と、音声やテキストなどの追加データを、マルチモーダルAIにより、作業マニュアル等のビジネスに有用なデータへ変換する。

作業の動画を撮影するだけで、AIが自動でマニュアルや報告書を作成する。

その他

COROKO開発の背景:製造業をはじめ現場作業の人材不足が顕著、熟練労働者の技術継承が困難

製造業を対象に、事業に影響を及ぼす社会情勢の変化に関する調査結果によると、「原材料やエネルギー価格の高騰」に次いで、「労働力不足」(66.7%)が挙げられており、人材不足は事業成長・継続の大きな課題となっている。

また、能力開発や人材育成に関する問題があるとした事業所の割合は、製造業が85.3%となり、全産業よりも高い割合となっている。なお、その問題の内訳のトップは「指導する人材が不足している」(65.9%)である。

このような状況が熟練技術の継承を困難にし、経験・勘に頼る業務による品質のバラつきを生んでいる。また、マニュアルの作成・更新にもリソースを割けないため、現場の業務改善を阻害する大きな要因となっている。

そこで、BrainPad AAAは、現場作業の成果創出支援を目的にCOROKOを開発した。

COROKOの展望:現場作業の次世代型PDCAサイクルを構築

COROKOの目指す世界は、「現場作業の領域で、人とAIエージェントの協働により、事業成果の創出に向けて自己革新をし続ける次世代型のPDCAサイクルの構築」である。

そのPDCAサイクルから、今回は第一弾として、「Plan=業務を型化する」ためのマニュアル作成、「Do=業務を実行する」ための報告書作成のサービスを提供する。

BrainPad AAAは、COROKOを通じて、現場の人材不足の解決、そして持続可能な企業の成長を支援していく。

株式会社BrainPad AAA 代表取締役社長 CEO 辻 陽行 コメント:

「日本の産業は今、その基盤を支える人材の不足という共通の、そして深刻な課題に直面しています。特に、これまで日本の強みとされてきた現場力は、熟練者の『匠の技』だけでなく、現場でのOJTのように多くの人手に支えられた暗黙知によって成り立ってきました。しかし、労働人口の減少が進む今、このままでは現場が立ち行かなくなり、人材不足が事業の継続と成長の大きな阻害要因になりかねません。COROKOは、単なる生産性向上に留まらず、これまで人が担ってきた知恵と技術をAIエージェントがサポートすることで、日本の産業全体の持続可能性を高めることを目指すサービスです。今後の展開にご期待ください。」

株式会社ブレインパッド 代表取締役社長 CEO 関口 朋宏 コメント:

「BrainPad AAAが開発したAIエージェント『COROKO』の正式発表をたいへん嬉しく思います。近年の日本は人口減少と労働力不足に直面しており、これまで強みとしてきた『現場力』の持続が喫緊の課題です。『COROKO』は、AIとの共存により『現場力』を高めます。生成AIの普及はホワイトカラーが中心となっており、現場の人手不足へのアプローチは少なく、大きな可能性を秘めています。『COROKO』は暗黙知である現場力をデータとAIで形式知化して、新たな働き手への技術伝承を可能にし、再現性ある現場力を生み出します。今後も当社グループは、『息を吸うようにデータが活用される社会』の実現に向け、データ・AI活用による生産性改革を推進していきます。」

注記:

(*1)マルチモーダルAIとは、画像や動画、音声、テキストといった複数の異種データを一度に処理できるAI技術のこと

(*2)2025年版ものづくり白書(https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2025/index.html)より引用

ご参考情報:

・「COROKO」サービスサイト https://coroko.jp/

・株式会社BrainPad AAAについて

本社所在地:東京都港区六本木三丁目1番1号 六本木ティーキューブ

設立:2025年3月

代表者:代表取締役社長 CEO 辻 陽行

資本金:1億円

事業内容:AIエージェントサービスの開発・提供、AIエージェント活用のコンサルティング

・株式会社ブレインパッドについて

本社所在地:東京都港区六本木三丁目1番1号 六本木ティーキューブ

上場市場:東京証券取引所 プライム市場(証券コード3655)

設立:2004年3月

代表者:代表取締役社長 CEO 関口 朋宏

資本金:597百万円(2025年6月30日現在)

従業員数:589名(連結、2025年6月30日現在)

事業内容:データ活用を通じて企業の経営改善を支援するプロフェッショナルサービス、プロダクトサービス

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アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。