ADS-TEC、Marveloc-Curtain-Cを国内展開—非放射線で膜厚・目付・塗工エッジ同時測定
この記事の内容をまとめると…
- 非放射線式インライン測定システム「Marveloc-Curtain-C」を国内展開
- 膜厚・目付量・塗工エッジを同時測定し、設置スペースとライフサイクルコストを低減
- 3種類のセンサと「Connectivity 3.0」によりリアルタイム監視とデータ連携に対応
非接触・非破壊・非放射線の測定方式を採用したインライン測定システム「Marveloc-Curtain-C」を国内市場に展開。膜厚・目付量・塗工エッジの同時測定に対応し、放射線管理者や鉛ガードが不要で、設置スペースとライフサイクルコストの低減に寄与する。
Marveloc-Curtain-C詳細
本システムは非接触・非破壊・非放射線の測定方式を採用し、放射線を利用せずに膜厚・目付量・塗工エッジを同時に測定可能である。従来必要とされた放射線管理者の配置や鉛ガード設置が不要となり、設置スペースの削減やライフサイクルコストの低減を実現する。
3種類のセンサモジュール
- 目付量測定(g/m²):超音波式U-Rayセンサ(最大400 g/m²、測定精度1 g/m²〔12スキャン平均、σ〕)
- 膜厚測定(µm):共焦点レーザー(L-Ray)センサ(高反射面〔Al・Cu箔〕でも安定測定、Z分解能0.25 µm、リニアリティ±1.44 µm)
- 塗工エッジ検出:高精度コントラストセンサ(上下2台のレーザーで端位置を高精度に検出)
ソフトウェアとデータ連携
Hammer-IMSが開発した「Connectivity 3.0」を搭載する。リアルタイムモニタリング、トレンド表示、ヒートマップ機能に対応し、Profinet、OPC UA、SQL、FTP/SFTPなどの通信インターフェースに対応する。レシピ管理やシミュレーション機能により生産ライン統合を支援する。
どのように活用する?
- 正極・負極電極のスラリー塗工厚み変動監視
- 巻取り前の膜厚安定性管理
- 塗工エッジずれのリアルタイム検出とアラーム発報
仕様・スペック
目付量測定範囲 | 最大400 g/m² |
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目付量測定精度 | 1 g/m²(12スキャン平均、σ) |
膜厚測定Z分解能 | 0.25 µm |
膜厚測定リニアリティ | ±1.44 µm |
塗工エッジ検出 | 上下2台レーザーによる端位置検出 |
通信I/F | Profinet、OPC UA、SQL、FTP/SFTP |
表示・解析 | リアルタイムモニタリング、トレンド表示、ヒートマップ |
その他
サンプル評価の受付
導入検討向けにサンプル評価サービスを実施。実際の電極シートを用いた測定検証により、有効性と適合性を事前に確認できる。
Hammer-IMS社について
Hammer-IMS社は2016年、ベルギー・ルーヴェン・カトリック大学の研究所からスピンオフして創立。ベルギー・ヘルク・デ・スタッドに本社を構え、非放射線式のインライン品質/工程管理ソリューションを提供する企業である。
会社概要(株式会社エーディーエステック)
- 所在地:〒273-0025 千葉県船橋市印内町568-1-1
- 設立年月日:2002年4月1日
- 代表者:代表取締役 小嶌 勇輝
- 資本金:3,300万円
- URL:https://www.ads-tec.co.jp/company/