安川電機、ACサーボドライブ“Σ-Xシリーズ”に400V仕様を追加しグローバル対応強化
この記事の内容をまとめると…
- ACサーボドライブ“Σ-Xシリーズ”に400V入力仕様を新たに追加し販売開始
- 電源電圧400V級に対応しグローバル展開を強化
- 業界最高水準のモーション性能とデジタルデータソリューションを搭載
同社は、ACサーボドライブ“Σ-Xシリーズ”の400V入力仕様製品の販売を開始した。400Vが主流の欧州やアジア地域でも対応可能となり、装置の大型化やグローバル展開に対応する。
Σ-Xシリーズ詳細
1992年に製品化されたACサーボドライブ“Σシリーズ”は、⾼性能・⾼機能・⼩型化を実現し、多くの導入実績を誇る。2021年3⽉には、センシングデータを活⽤する機能を備えた“Σ-Xシリーズ”が登場し、さらに進化を遂げた。今回新たに、欧州やアジア地域に対応した電源電圧400V仕様のサーボモータ・サーボパックが追加された。
400V入力仕様では、CEマーキング、UL規格、RoHS指令、KCマークなどの各種規格に対応し、降圧トランスを使用せずに海外設備や大型機器へ導入できる。
主な特長として、速度応答周波数3.5kHz、サーボモータの最⾼回転速度7000min⁻¹、分解能26bitのエンコーダによる停⽌精度の向上など、業界最⾼水準のモーション性能を有する。また、サーボ調整機能も進化し、短時間で安定的な調整が可能となった。
デジタルデータソリューションでは、サーボがセンサーとして機能し、センサーネットワーク“Σ-LINK II”により高機能・高性能なシステム構築が可能。異常検知機能、環境・寿命モニタも充実し、装置の予防保全や品質向上に貢献する。
どのように活用する?
電源電圧400V級の欧州やアジア地域の装置や設備に幅広く対応可能。主な用途は以下のとおり。
- 半導体・液晶製造装置
- 電子部品実装機
- 工作機械
- 金属加工機
- 包装機
- 産業用ロボット
- その他一般産業用機械