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日本アビオニクス、1.3μm分解能と1.6KHz高速収録のサーモグラフィ「Thermo HAWK H9300」を発売

この記事の内容をまとめると…

  • 日本アビオニクスがサーモグラフィ「Thermo HAWK H9300」を発売
  • 最小1.3μmの分解能と1.6KHzの高速収録性能を実現
  • 微小領域の高精度な熱解析が可能で半導体などの研究開発に対応

高解像度・高速収録性能を兼ね備えたサーモグラフィ「Thermo HAWK H9300」が発売された。電子デバイスや半導体市場での研究開発・故障解析を支援するハイエンドモデルである。

Thermo HAWK H9300詳細

本製品は、電子部品などの微小領域における高精度な温度計測を可能にするサーモグラフィである。最小1.3μmの空間分解能を持つ顕微レンズ(オプション)を使用することで、数100μmの対象物でも詳細な温度計測が行える。また、高速モードでは1.6KHz(640×128画素)の収録が可能で、急峻な温度変化も追従する。

搭載センサは1280×1024画素で、マイクロスキャン機能により2560×2048画素への向上が可能。温度測定範囲は−10〜1700℃であり、温度分解能は0.03℃以下(高速モード時は0.02℃)を実現している。収録速度はフルフレームで180Hzに対応し、広いダイナミックレンジによって常温から高温までを一度に測定できる。

オプションには、外部機器との同期計測を可能にするトリガ機能や、微小な温度差を検出するロックイン計測システムが用意されている。

仕様・スペック

検出器 InSb(インジウムアンチモン)
冷却方式 スターリングクーラー方式
測定波長 1.5〜5.5μm
温度範囲 −10〜1700℃
温度分解能 0.03℃以下(高速モード時0.02℃)
温度精度 ±1℃(100℃未満)、±1%FS(100℃以上)
画素数 1280×1024(マイクロスキャン時:2560×2048)
フレームレート 180/342/622/2601Hz(高速モード:622/1053/1615/3343Hz)
通信 10Gig-E
電源 AC24VDC、100〜240VAC対応
外形寸法 241×123×160±5 mm
質量 4.3kg(レンズ含まず)
動作環境 −20〜+50℃、湿度95%RH以下(結露なきこと)
1.3μm顕微鏡レンズ(オプション) 測定温度範囲:20〜500℃、視野範囲:1664μm×1331μm、ワーキングディスタンス:14mm

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