ヘッドスプリング、パワー半導体向け信頼性評価装置を提供開始――車載向けIGBTやSiCデバイス対応
この記事の内容をまとめると…
- パワー半導体の信頼性評価に対応する装置をヘッドスプリングが提供開始
- 複数の信頼性試験に対応し、厳しい環境下での評価が可能
- ワンストップの評価請負サービスや専門技術者によるサポート体制を整備
パワー半導体市場の急成長に伴う信頼性評価ニーズに対応し、ヘッドスプリング株式会社は、複数の試験項目に対応したパワー半導体向け信頼性評価装置の提供を開始した。
パワー半導体向け信頼性評価装置詳細
本装置は、自動車用のIGBTやSiCデバイスに対して、AEC-Q101、AQG324、JESD22などの信頼性規格に準拠した試験を行うことができる。車載用途で求められる厳しい環境条件においても、正確かつ効率的な評価が可能である。
対応可能な主な試験項目は以下のとおり。
- 高温逆バイアス試験
- 動的逆バイアス試験
- 動的高温順バイアス試験
- 高温ゲートバイアス試験
- 動的高温高湿逆バイアス試験
- パワーサイクル試験
- 高温高湿逆バイアス試験
- 高温順バイアス試験
本装置は、車載用半導体の品質向上を支援し、信頼性の確保に貢献する。
また、装置の導入にあたっては、治具設計や冷却機構のカスタマイズなどに対応した技術サポート体制を整えており、ワンパッケージでのソリューション提案も可能である。
ヘッドスプリングでは、装置を保有していない顧客向けに、評価請負サービスも提供する。これには単一の装置を用いた評価に加え、複数の試験項目の組み合わせや規格準拠試験、提携機関との物理解析を含む、信頼性評価の全工程を一括提供する体制が含まれる。