パーティクルラボ、レーザー不使用でサブミクロン異物を可視化する新光源を開発
この記事の内容をまとめると…
- レーザー光を使用せずにサブミクロンの異物を可視化する光源を開発
- 小型カメラと組み合わせて生産装置内の発塵を観察し不良率改善に貢献
- 可視化の3段階(発塵・浮遊・付着)に対応した独自の画像処理を搭載
レーザーを使用せずにサブミクロンの微粒子を観察可能な可視化光源が開発された。ファイバー先端の光学系から照射される光と高感度カメラを組み合わせることで、生産装置内部における浮遊や堆積異物の視認性が高まり、製造現場における不良原因の特定と対策の促進が期待されている。
可視化光源詳細
本製品は、レーザーを照射せずにサブミクロンサイズの微粒子を観察できる新しい光源技術を用いている。レーザー安全規格の制約を受けず、現場への導入が容易である。また、ファイバー長3mの照射ユニットと30×35×35mmの小型カメラユニットを組み合わせることで、装置内部の壁面に直接取り付けることも可能である。
さらに、パートナー企業の高輝度光源を微細粒子観察用に改良し、独自の画像計測技術と融合。粗大粒子から0.1μまでの微粒子を高解像度で撮影可能なシステムを完成させた。浮遊する異物だけでなく、付着・堆積する異物まで視認できるため、発塵、浮遊、付着という異物汚染の三段階すべてを捉えることができるのが特長である。
どのように活用する?
本システムは、半導体や二次電池、自動車など、微粒子の混入が品質に影響する製造工程での活用が見込まれている。異物の発生メカニズムや発塵源の特定に寄与し、製品の高品質化および歩留まり向上に貢献する。
仕様・スペック
光源タイプ | 高輝度LD励起蛍光体光源 |
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照射方式 | 3mファイバ先端からの拡散照射 |
照射部光学系サイズ | φ35×100 mm(70 g) |
撮影画素数 | 2464(H)×2056(V) |
カメラ筐体サイズ | 30×35×35 mm(突起物・レンズ部含まず、50 g) |