Preferred Networksら3社、省電力AI半導体で国産クラ...

Preferred Networksら3社、省電力AI半導体で国産クラウド基盤構築へ基本合意

この記事の内容をまとめると…

  • Preferred Networks、Rapidus、さくらインターネットの3社が国産AIインフラの提供に向け基本合意を締結
  • 省電力AI半導体を活用したクラウドインフラの実現を目指す
  • 各社の技術を結集し、グリーン社会に貢献する取り組みを推進

最先端プロセスを活用した省電力AI半導体を基盤に、グリーン社会に貢献する国産AIインフラの構築を目指す3社の協業が始動した。Preferred Networks、Rapidus、さくらインターネットの3社が、国産AIインフラ提供に向けて基本合意を締結した。

MN-Coreシリーズ詳細

Preferred Networks(PFN)は、AIプロセッサー「MN-Core™」シリーズの設計・開発を進めており、今回の取り組みでは新たな最先端モデルを開発する予定である。Rapidusは、この新モデルを製造する役割を担い、再生エネルギーの活用やサーバー冷却技術に注力してきたさくらインターネットの知見と連携し、生成AI向けのクラウドサービスの開発に取り組む。

3社は、これまでにもグリーン技術に取り組んできた実績を有しており、それぞれが保有する技術を持ち寄ることで、安定的かつ持続可能なAI技術の発展とグリーン社会の両立を目指している。

PFNは、自社開発のAIプロセッサー「MN-Core™」を搭載したスーパーコンピュータ「MN-3」でGreen500ランキング世界1位を複数回獲得しており、2024年10月からはAI向けクラウドサービス「Preferred Computing Platform™(PFCP™)」の提供も開始している。

Rapidusは、省電力性能に優れた半導体の設計・製造・活用を通じて、イノベーション推進を掲げており、今回の基本合意を重要な一歩と捉えている。

さくらインターネットは、生成AIの持続的な開発環境整備が必要との認識を示し、今後もグリーン社会に資するクラウドサービスの開発を推進していく。

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