「梱包インジケータ (PI)」とは
梱包インジケータ (PI)とは
梱包インジケータ(Package Indicator)は、梱包形態や入数を識別するための国際標準の識別コードで、GS1が規定している。GTIN(国際取引商品コード)の先頭の1桁が、梱包インジケータである。
これまでの課題
従来のJANコードやUPCコードは、同じ商品であっても入数やパッケージデザインなどの包装形態が異なる場合は、異なる商品コードになっていた。入数やパッケージなどの包装形態が異なるものを異なる商品であると認識するという包装識別の原則は、販売管理や在庫管理の上でごく自然なことである。
しかし、同じ商品がまったく異なるアイテムコードになっているということは、トレーサビリティなどの商品管理をする上では不便なことがある。ある商品にトラブルが発生したとき、対象商品の包装形態を全て把握してない限り、対象商品を探し出すことができないからである。
梱包インジケータが可能にすること
GS1-128やGS1 Databarのようなシンボルを使用すれば、包装形態の違いを梱包インジケータで表すことができるので同じ商品は同じアイテムコードに統一することができる。この場合は、アイテムコードで検索するだけで対象商品を容易に検索できることになる。
例えばアンプルが個装、10アンプル包装、100アンプル包装、1000アンプル包装と4種類あった場合、従来のJANコードでは、商品アイテムコードは00001から00004まで4種類のコードとなる。
ところが、梱包インジケータを使用した商品識別の場合は、アイテムコードは00001で統一し、梱包インジケータを0から3まで変えることによって商品識別できる。
医薬品業界では、梱包形態が多いことからこの方式が使用できなったため、0が個装または使用単位(調剤単位)、1が販売単位、3が元梱包単位として利用している。