製造業のコロナウイルス感染症対策にペーパーレス化を
こんにちは。テクノアの荒井です。
今月は、製造業における新しい働き方の実現ということで、テレワーク導入とコロナウイルス感染症対策についてお話をします。
昨年10月に開催された政府の成長戦略会議において、KPI達成に向けた進捗が十分ではないものについては、課題分析を行うべきと記載がありました。その中には「2020年にテレワーク導入企業を2012年度(11.5%)比で3倍」という目標がありました。
表:「新しい働き形の実現」
資料:「成長戦略のKPIの達成に向けた進捗状況について」(令和2年11月)より
新型コロナウイルス感染症の影響下でテレワークが浸透
2019年時点では、テレワーク導入企業は20.2%でしたが、2020年の新型コロナウイルスの影響により、2020年7月にはテレワークの実施割合は大企業で55.2%、中小企業で26.2%と飛躍的に伸びました。しかしながら、テレワークを定着していくために、「労働者の自宅でのインターネット環境の整備」や「テレワークにかかるコストについて企業負担が不明確で自己負担が発生する」等、解決しなければならない課題はあります。そのため、少しでも働きやすい環境づくりをしていくために、経営者の工夫が必要になります。
テレワークが難しい製造業
業種によっては、テレワークをするわけにいかない業務もたくさんあります。特に、製造業においては、工場でモノづくりをすることになりますので、職場への移動を余儀なくされます。それでも、経営者として、少しでもコロナ感染のリスクを減らせるように、職場改善を進めていきたいものです。コロナ対策としては、非接触・非対面の環境を作ることが重要になりますが、製造業において、取引先や社員間での伝票等の紙のやり取りが、実はかなり接触による感染のリスクとなっています。
発注書のペーパーレス化で非接触化を
近年では、取引先との発注書・納品書のやり取りをWeb上で行い、取引データは全てクラウド上に保存し、受注側も発注側からもいつでも状況を確認することができる仕組みがあります。この仕組みを導入する事で、取引先へのメールやFAX、電話の手間が削減されますし、通信費や紙代の削減も実現します。また、何より紙を手渡しする行為が無くなり、接触機会の減少につながりますので、コロナ対策にも有効になります。
具体的事例として、我々と株式会社インフォマート社が提供する「BtoBプラットフォーム 受発注 for製造業」を是非ご参考にしてください。
まとめ
是非、経営者の皆様には従業員をコロナウイルス感染症から守り、働きやすい環境づくりに取り組んでいただきたく思います。その結果として、従業員の意欲が向上し、生産性が上がるはずです。IT利活用などを通して、withコロナ時代に対応しながら、常に改善を進めていただくべく、私達も中小企業診断士として、システム営業としてお役に立ちたいと思います。