ラオス語で喉が痛いと首が痛いは同じです。
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ラオス語では、喉が痛いと首が痛いが同じです。
ラオス人職員と話していて、ある職員が「チェップ・コー」と言いました。
ラオス語で「チェップ」は「痛い」、「コー」は首の部分全体を言います。
なので、「チェップ・コー」で「首の部分が痛い」という意味になります。
もっとも、大体「チェップ・コー」というと、十中八九「喉がいたい」を意味します。
そこで、「チェップ・コー」と言っていた職員に、「風邪を引いたの?」と聞くと、「寝違えた」との答えがありました。
そこで、何年もラオスにいながら、ラオス語では、「喉がいたい」と「首がいたい」が同じ「チェップ・コー」であることに気づききました。
そこで、ラオス職員に、「喉がいたい」と「首がいたい」をどのように使い分けるかと聞くと……
「喉がいたい」は、風邪を引いて「チェップ・コー」
「首がいたい」は、例えば、枕から頭が落ちて寝違えて「チェップ・コー」
と言えば、わかるとのことでした。
話の前後などをしっかり聞けば分かるということですね。
日本人は、「喉が痛い」と「首が痛い」は、単語そのものが違うので、頭でも理解できても、とても不思議な感じがします。
(日本語との外国語の言葉の使い方の違いが、言語学習の面白さだったりしますが……)
どうでも良いことですが、ラオス人が宴会等がお酒を飲みたくないときに使う単語が「チェップ・コー」です。
「喉が痛いから飲めないんだ」と行って、お酒を飲まないことを宣言します。
但し、本当に喉がいたい場合は、少ないようでただ単にお酒を控えたいときには「チェップ・コー」というと、飲まなくてすむのである意味魔法の言葉のようなものです。
その証拠に、少し前まで大声で話していた人が、突然お酒の席になると突然「チェップ・コー」になり、人によっては突然わざとらしくガラガラ声になります。
※本記事は、2018年11月5日に公開されたものです。