ポカヨケ実施上の心構え
<ポカヨケ実施上の心構え>
1.常に問題意識、改善意識を持ち、現状の問題点をつかむ。
仕事のやりにくい点、紛らわしい点、ミスを起こしやすい点はないか、という意識で自職場の仕事を見つめる。
2.ポカミスは注意だけでは解決できないことを認識する。
「作業者のミスは注意力不足である」と決め付けない。
「人間はミスをする動物である」と考え、ミスをカバーする具体的改善施策をうつ。
3.不良の発生を当然と考えないで、100%良品を作るために挑戦する。
仕事が忙しいから、また製品、部品の種類が多いからという理由で、不良が発生しても仕方がないと考えずに、不良の絶滅に挑戦する。
<ポカヨケ改善の着眼点>
1.動作の楽な作業にする。
「見にくい」「つかみにくい」「動きにくい」「疲れやすい」等の作業はポカミスを起こす原因になる。
色分けをして見やすくしたり、治工具・製品を持ちやすい形状にして、動作の楽な作業にする。
2.技能・勘の不要な作業にする。
高度な技能や熟練・勘・コツの必要な作業は、治具化・機械化し、新入社員・応援者等の不慣れな人でも間違いなく作業ができるようにする。
3.感覚に頼らない作業にする。
目・耳・感触などの人間の感覚に頼った作業は、最もミスを起こしやすい。
これらを少なくするための治具化・機械化を行う。
*実践・現場の管理と改善講座「ポカヨケ」・名古屋QS研究会編・日本規格協会刊行より抜粋