現場での“正常 / 異常”の見える化を
中小製造業の現場に立って、現場リーダーにこう問いかけることにしている。
「今、順調ですか?」
次は、これに対する、あるひとコマである。
問いかけられたリーダーは、少しキョトンとした様子をしたかと思うと、壁にある時計に目をやり、機械周りの様子を見て、
リーダー:「順調です」
本多:「その根拠は何ですか?」
リーダー:「まず赤箱(不良箱)にモノが無い。この時間に、これだけのアウトプットが仕上がっている。だからです」
本多:「なるほど。では、今順調だということを、作業者は認識できていますか?」
リーダー:「……いいえ、できていません。」
本多 :「さっき、あそこに見える機械、止まったようですが、まだ誰も対応に来ていませんよ」
リーダー:「あっ……すいません。ちょっと見てきます」
この質問の意図は、今順調か否かを掌握して、関係者各位がどのようにアクションをとっていくかのしくみが、どの程度仕組まれ、実行、維持されているかを伺うことにある。
- 良し悪しの基準は何か?
- 何をどのように見れば良いか?
- その基準は、どのように設定されたものであるか?
- 会社方針・上位方針との関連性はどうか?
- だれがいつ監視し、フィードバックするか?
- 現場要員に認識されているか?
- 貢献意欲を持ち、達成感を感じられるフィードバックとなっているか?
- 異常発生時(または事前に)察知できるか?
現場での目配りポイントを明確化・共有化し、現場マネジメントの精度を高めていきましょう!!