シャツやパンツはS、M、L、XLでどれくらい用尺が違うのか?? | ラオス縫製工場の日常
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メンズのカジュアルの洋服の一般的なサイズはS、M、L、XLで、ときどきXXLのサイズもあります。
各サイズで、どれくらい使う生地の長さに違いがあるのでしょうか。もちろん各ブランドがターゲットするスタイル等によって、同じMでも、ウエストのサイズや、総丈の長さが違っています。また、SとM、MとL、LとXLのサイズ間の大きさも違います。
そのブランドによる違い等を無視して、今回、計算してみました。
下の用尺は、上に述べたように、本当に参考で、ロングパンツと言っても、パンツの太さやデザインなどによって、大きく変わるので本当に大雑把です。
また、もちろん生地の幅によっても、用勺は大きく変わってきます。今回は、生地幅が約140cmで考えてみました。
※下の数字は1枚あたりの用尺ですが、実際は2枚だとか、4枚だとかで型入れしています。
※ポケットの袋布などは、除いています。
1.メンズのロングパンツ
S:1.19m
M:1.26m
L:1.36m
XL:1.45m
2.メンズのショートパンツ
S:1.03m
M:1.06m
L:1.11m
XL:1.19m
3.メンズのシャツ
S:1.39m
M:1.42m
L:1.51m
XL:1.65m
4.メンズのカバーオール
S:1.46m
M:1.53m
L:1.69m
XL:1.82m
5.メンズのオーバーオール
S:1.44m
M:1.52m
L:1.56m
XL:1.65m
上の数字を見ていくと、突然、各サイズ間の用勺の違いが一気に大きくなるところがあります。うまく型入れできなかったところです。サイズが大きくなっていくと、どうしても空きスペースができてしまうことがあります。
例えばパンツの場合だと、前身頃2枚と後身頃2枚、ウエスト部分を入れて、生地巾ギリギリまで使えればいいのですが、パンツの太さによっては、どうしてもスペースができてしまうことがあります。
いろいろ試行錯誤して、できるだけ効率的に生地を使うように、入れ方を工夫したり、何枚型入れすればもっとも効率的に裁断できるか考えていますが、どうしてもうまくいかないときがあります。
ところで、例えば、パンツのSとXLで用勺が20cmぐらい違うと、1mあたり500円の生地を使った場合、SとXLの生地代の差は100円ということになりますね。
当たり前のことですが、綺麗に縫製することでなく、いつも用尺等を気にかけ、コスト意識をもって仕事をしています!!