刃物手動送り機械の標準作業づくり|元トヨタマンの目
左が粗材、右が加工後(裏面も加工する)
加工の写真上記の部品は、この写真のような刃物を手動で送る機械で切削されている
この機械の監督者から、この部品の加工を新人に教える場合に彼の口から出る言葉や指示内容(安全のポイント・作業の急所・品質チェックのタイミングと内容等々)をすべてヒアリングして紙に落とした。
こちらは表の加工(1工程)の分。
こちらは裏の加工(2工程)の分。
時間は計る作業をビデオに撮って、上記の細部項目の時間を出す。
この例のように、数回計って妥当な平均値を出す。
これさえあれば、監督者が新人に教える際にバッチリ活用できる。
この点を、監督者が理解してくれて、今後すべての部品について、自分で項目を書いてくれることになった。
事務局の喬君は、それらの時間を計ることに専念する。
これはトヨタの標準作業のサンプル。
自動化が進んだラインでも、これだけのきちっとした標準作業票が必要なのだ。
ましてや、刃物手動送り機械の標準作業票などは、人の作業が極端に長いので、トヨタの数倍のものを準備しないと、よい品質など確保できるはずがない。