「NEC 2 of 5」とは
NEC 2 of 5とは
NEC 2 of 5は、日本電気(株)が開発したバーコードである。NEC 2 of 5のシンボルの構造は、マトリックス 2 of 5と似ているが、スタートコード、ストップコード、コード体系の何れも全く異なっている。日本では、NEC 2 of 5をマトリックス 2 of 5と呼ぶことがあるので注意を要する。
NEC 2 of 5は、インターリーブド 2 of 5のようにスペースもコード化しているが、その仕組みはCodabar(NW-7)やCode39のようにバーとスペースを交互にコード化する方法を採用している。キャラクタの構成は、その名前のとおり5本のバーまたはスペースで構成され、2本は太バーまたは太スペースになっている。
特長
- キャラクタ セットは、数字(0から9)です。
- シンボルキャラクタは、3本のバーとそれに挟まれた2本のスペースで構成され、内2本が太いバーあるいは太いスペースです。キャラクタ間にスペースが入る分離型です。
- スタート コードは“101”、ストップ コードは“011”です。但し、“0”は細バーまたは細スペース、“1”は太バーまたは太スペースです。
- 自己チェック機能があります。
- 定まったチェックデジットは、特にありません。使用する場合は7DR、7DSR、9DR、9DSR、モジュロ10/ウェイト2、モジュロ10/ウェイト3、モジュロ11、加重モジュロ11が使用できます。通常はモジュロ10/ウェイト3を使用します。
寸法
- 最小エレメント幅(X)は、規格では0.191mmです。
- 細太エレメント比は、規格ではX<=0.508mmのとき1:2.2から3.0が好ましいとされています。
- クワイエットゾーンの最小値は、10Xまたは2.54mmの大きい方の値です。手動走査の場合、6.35mm以上が好ましいとされています。
- エレメントの高さの最小値は、5mmまたはシンボル全長の15%の大きい方の値です。