ラオスからタイへは混載のトラックで商品を運びます。 | ラオス縫製工場...

ラオスからタイへは混載のトラックで商品を運びます。 | ラオス縫製工場の日常

※当コンテンツはCBC Laoの提供でお届けいたします。

 

ラオスから日本への商品を出荷するときには、タイを経由することになります。

ラオスは海に面していない内陸国なので、まず陸路でタイで経由してバンコクの港まで行き、そこから船で商品を日本へ輸送しなければなりません。

 

ラオス・ヴィエンチャンからタイ・バンコク港までの輸送では、混載のトラックを使っています。

大きな製造業の企業では、コンテナにその企業の荷物だけを載せて運ぶこともできます。

しかし、CBC Laoのように小さな縫製工場では、とてもコンテナを一杯にするだけの商品を輸出することはできません。

そこで、タイ・バンコク港までの輸送では、混載のトラック(1台のトラックに複数の企業の荷物が一緒に載る)のトラックを利用しています。

 

そのときにタイの運送会社に払うお金は、混載のトラックで13立方メートルまでは10,000バーツぐらい(32,000円くらい)、それを超えると15,000バーツぐらい(49,000円ぐらい)です。

大きめのダンボールが1つあたり0.1立方メートルなので、13立方メートルというと大体ダンボールが130箱分になります。

出荷するときにダンボールが10箱でも、100箱でも運送料金は変わらないので、できるだけたくさん一度に出荷できると嬉しいです。

日本への出荷時には、この他に通関費用として、およそ5,000バーツぐらい(16,000円くらい)かかります。

 

ラオスからタイの港までの送料は、例えば商品が全部男性用パンツだとすると、1つのダンボールに40枚くらい入るので、出荷枚数が1000枚だとダンボールが25箱で1枚あたり15バーツ(50円くらい)、出荷枚数が4000枚だとダンボールが100箱で1枚あたり4バーツくらい(13円くらい)になります。

パンツを1,000枚出荷するのと、4,000枚するのとでは、37円くらいコストに差がでてきます。

たった37円と思われる方もいるかもしれませんが、縫製工場にとっては、かなり大きな差です。(通常、CBC Laoで、バンコク港までのトラック代を負担しています。)

 

海外で縫製をするときに沿岸国であれば上に書いた港まで費用はかなり安くなるので、内陸国のラオスで縫製する場合にはちょっと不利になります。(さらに生地や副資材を輸入するときもコストがかかっています。)

【参考】
バンコクからヴィエンチャンまでの貨物輸送は

 

ちなみにラオスから日本へ向けて、商品を輸出するときは、タイ国内は保税運送で運ばれます。

商品がラオスから日本に向けて輸出される時に、タイを経由することになりますが、タイに商品が入るときには輸出入の手続きは必要ありません。

その代わり、ラオスでトラックに荷物を載せてから、タイ・バンコク港の保税倉庫までトラックの扉を開けることはできません。(途中で、こっそりトラックの扉を開けて、荷物をだしたとすれば、それは密輸ということなります。)

 

通関業者さん、あるいは日本の税関によっては、タイで保税輸送されていることの証明(タイ荷物がはいるときに輸出入の手続きをしていない証明)をするときに、商品がタイに入る時に交付されるIn Transit Entryの書類の提出が求められるときがあります。

 

こんな感じで、海外の縫製工場は輸出企業でもあります。

 

出典:海外ラオスにある小ロットを得意とする縫製工場


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。