JR九州の改善は素晴らしい!|元トヨタマンの目
「あっ!裏にも書いてある。いろんな種類の物を売っているんだなあ」
「お茶に、弁当に、おつまみに、土産に、柿の種に、酢昆布に、竹輪に、甘栗に……、あっ、すごい!こんな鉄道グッズや帽子まであるんだ……」
「今回の仕事も厳しいから、せめて移動の時間ぐらい旅気分でリラックス、リラックス。
ようーーーし、いっぱい買うことにしよう。
今チェックした物を全部買っちゃおう」
「早く、車内販売こないかなあ(キョロ、キョロ)」
「ああそうだ。金額もすべて分かるから、お金を用意しておこうっと。
ええと・・・携帯の電卓機能で足し算すると、2,450円だ。
ああ、ちょうどあるぞ」
ということで、リードタイムが有り過ぎてついついいっぱい買ってしまった。
<この改善のメリットのまとめ>
①お客に「事前に」「ワゴン内のすべての商品」を知らせることができる。
(従来はお客がワゴン中身をのぞきこんで品定めをするため時間もかかるし、反対側の商品や、冷蔵しているアイスクリームや竹輪などの商品は分からない)
②お客が金額も事前に分かり、準備できるため、接客時間が短縮できる。
③お客に時間を十分与えることで購買意欲を掻き立てることができる。
③従来、売り子さんが取り扱い商品を口で言いながらワゴンを押して来るが、口で言う必要がなくなる。
帰路、JR西日本とJR東海の売り子さんに、買ったついでに、このJR九州の「改善」を教えてあげた。
そうしたら、「上司に提案してみます」とのことだった。
しかし収益条件が悪く必死な取り組みをしているように思われるJR九州と違って、この2社は大動脈をつなぐだけで、何もしなくても儲かる会社だから、きっと行動は起さないだろうな。