「ムダ」を楽と楽しさに変える楽々改善:定着させるためには?
誰にも聞けない「在庫削減」 現場改善コーチが伝授します
定着させるためには?
在庫削減が進んでくると、次に心配になるのは、どのように維持するかということです。
継続して生産方式で生産を行うために、重要なことがあります。
ISO9000シリーズの要件にも入っている「継続的改善」です。
ずっと現場改善を続けるということです。
これを行わないと、必ず生産性が低下したり、大きな不良が発生したりします。
慣れにより、現場のモラールの低下、つまり、やる気が低下するのが原因です。
何だか難しそうですが、そんなことはありません。
もっと大きな効果を出すために、レイアウト改善に向けての「5Sの推進」が重要です。
現場メンバーで、どんどん現場改善を進めていって欲しいのです。
私が提唱している「手抜きで進めるムダなし楽々改善」を行うのが楽です。
「ムダなし楽々改善」は、ムダを「楽(らく)」と「楽しさ」に変える現場メンバーで進める現場改善です。
手法の一つ一つは、「5S」や「IE」はじめ、今までにある方法です。
思いきり大胆に不要な部分を取り除き、最も効率の良い方法で進められるように工夫しています。
一人ですぐにスタートでき、即、効果が出せます。
自分だけのために、「ムダなし楽々改善」を行うのであれば、会社に報告書を出す必要も無いのです。
つまり「手抜き」で進めて欲しいのです。
「手抜き」とは、「さぼる」という意味ではありません。
歩行や手待ちなどのムダな作業をしないようにすることです。
ムダな作業をなくせば、作業は楽になります。
誰も見ない報告書の作成も、疲れるだけなのでやめましょう。
「手抜き」は、今までの品質は維持しながら、少ないパワーで作業を行うことなのです。
決められたことは、きちっと行うが、ムダな作業をしないようにすることです。
継続して進めるために一番重要なのは、「手抜き」で進めることです。
「手抜き」で作業することで、確実にあなたの作業は楽になリます。
すると、生産性も上がり、品質も良くなります。
その結果、会社も儲かるのです。
「一人一人が楽になる」ことが、もっとも重要なのです。
あなたの周り、あなたの会社、そして、日本の現場から「ムダ」を、なくして欲しいのです。
「ムダ」を、どんどん、「楽(らく)」と「楽しさ」に変えていってください。
気合だけの在庫削減ではなく、整流化によるリードタイム短縮による在庫削減の推進を期待しています。
理にかなった「数字で考える在庫削減」を、進めて欲しいのです。
そのためには、流れ分析を定期的に実施する定着化が重要になります。
そして、在庫削減をさらに進めるため、5Sや現場改善の取り組みを、どんどん進めて欲しいと願っています。
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