車載アプリケーションにおける静電容量式タッチセンサ技術の検討

車載アプリケーションにおける静電容量式タッチセンサ技術の検討

タッチ式制御は、さまざまな電子機器に組み込まれ続けており、普及が広がる一方です。使い勝手が良い、直感的な操作は、普遍的な魅力があると言ってよいでしょう。最初に広範囲に普及したのは、もちろん家電分野ですが、自動車を含めた他分野でも徐々に採用が広がっています。
 
容量式センサ市場全体は2022年までに317億9000万米国ドルに達し、その時点で毎年211億4000万個が出荷されると予測されています(出典:アナリスト会社であるMarkets&Markets)。市場全体の1つの分野にすぎませんが、自動車のタッチ制御市場はこの成長を促す1つの主要分野と見られています(タッチスイッチ、タッチパッド、およびタッチ画面)。
タッチセンサー
当然、自動車におけるタッチ画面のソリューションは、携帯型の電子製品(スマートフォンなど)や電子機器の場合と大きく異なります。対処すべき大きな違いの1つは、電磁妨害の存在です。これは、基本的には自動車アプリケーションでは回避不可能です。というのは、車両、ケーブルハーネス、オルタネータ・コイル、その他の電動式の補助装置や機器で使用される電気モーターからノイズが発生するからです。
 
信頼できる高いタッチ性能を保ち、搭乗者のユーザー体験を高めようとするならば、このようなノイズの影響を抑えることは不可欠です。同様に、タッチセンサが設置される苛酷な環境(衝撃、振動、および高温にさらされることが予測されます)において継続的に信頼性を確保するためには、より高い堅牢性が必要です。
 
出典:『車載アプリケーションにおける静電容量式タッチセンサ技術の検討』オン・セミコンダクター


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。