汎用旋盤MS-850リミットスイッチ調整
こんにちは。
先日のことですが、治具を作ろうとしたら旋盤が回らない!いろいろ調べた結果、リミットスイッチみたいなので調整しなおしました。
うちの汎用旋盤には、インバーターをつけていますので、ブレーキをかけた時、機械付属のマグネットスイッチ用と、インバーターの回転停止用の二つのリミットスイッチが必要です。(必要みたいです。電気屋さんに配線してもらいました)上がマグネットスイッチ用で下がインバーター用です。
2つ同時に作動してくれるのが理想なのですが、リミットの当たりとなっている鉄の板にかなりのガタがあり季節によっても微妙に変わります。ねじ切りなどで、慣性状態(モーター電源OFF・ブレーキOFF)にしたい場面があるため、ブレーキペダルをチョンと踏んで操作が出来るように調整しています。また、ブレーキペダルを踏んでから利き始めるストロークも出来るだけ短くしなければ、ねじの切り上げの時など操作しにくくなってしまいます。微妙な調整です。
鉄の板をブランコのようにして左上のマスターシリンダーを押してます。鉄の板の下は、ワイヤーでブレーキペダルに繋がっています。旧式のMS-850はこの方式です。正直あまり調子良くありません。肝心の調整ですが、ブレーキから足を離すと両方のリミットスイッチが(ON)にならなければいけないのですが、片方のリミットスイッチが(ON)にならない状態になってました。ブレーキから足を離しても鉄の板がストロークエンドのボルトまで戻りません。ちょっと原因を調べましたが、ブレーキペダルと鉄の板を繋いでいるワイヤーが、方向を変える為に複雑に曲がっていて、何箇所も当たりが付いてます。原因追求はあきらめて、鉄の板を引っ張っているバネを強くすることにしました。
これがまた調整し辛かったです。ねじで調整できるようにしてほしかったです。この機械は、マスターシリンダーを三回交換してますし、ディスクブレーキも何度か調子取ってるし、今回もブレーキ関係に付随。旧式MS-850はブレーキ関係がネックみたいですね。私の機械だけかな・・・
~基本を大切にした技術伝承~汎用旋盤職人養成