過剰品質は原価を押上げる|元トヨタマンの目
10,000円を3人で分ける場合、『100円の誤差を認める』ということであれば、
Aさん 3,300円
Bさん 3,300円
Cさん 3,400円
という分配は『正確』な解答である。
しかしさらにこれを
Aさん 3,333円
Bさん 3,333円
Cさん 3,334円
というように分配したら、『正確』かつ『精密』な分配ということになるであろう。
『100円の誤差』を認めて『正確』な解答を求めればいいのか、
それとも
『正確』かつ『精密』な解答を求めなければならないのか、実は工場では『正確』な解答であれば、『精密』でなくてもいいというものも多いのだ。
それをミソも○○も全部、『正確』かつ『精密』な解答を求めて、工数がかかり結局『精密』さどころか『正確』さも維持できないというようなことはないだろうか。
管理者は、このあたりのメリハリを部下全員に持たせながら改善活動を進めさせると供に、どこでこの境界線を敷くかに常に腐心しなければならない。