トヨタでの4Sの意味|元トヨタマンの目
「整理」「整頓」「清掃」「清潔」の各頭の子音のSをとって4Sということはよく知られていると思う。
「それぞれの具体的の意味を言いなさい」と言われれば、「清掃」「清潔」は読んで字のごとくで分かりそうだが、「整理」「整頓」が今一歩明確には答えられないといったところではないだろうか。
トヨタはこのスローガンで職場をきれいに保つことの実施手順と実施内容を明確に示している。
1番目「整理」
いらない物を捨てる
2番目「整頓」
必要な物をすぐに取り出せるようにしてしておく(棚の分類・レイアウト、部品表示など)
3番目「清掃」
掃除をする
4番目「清潔」
清潔な状態を常に維持できるようにする(これにより掃除の頻度が決まる)
まずとっかかりはいらないものをバサバサと捨ててしまうことが第一なのだ。
イジイジしてこれができないと、まったく次には進めない。部屋や現場は汚いままなのだ。
この次にはレイアウトや表示をきちっとする。それができてやっとお掃除に取りかかれる。
いつもいつもお掃除ばかりやっていてはお金も暇もないので、常に清潔な状態が維持できると考えられる間隔で掃除をするようにする。
トヨタは部屋や職場をきれいにするこのようなことまで「標準化」しているわけだ。
この4Sの考え方は家庭でも使えるので、ぜひご家族にも教えてあげてほしい。