東大阪で「大阪製ブランド」認証製品展示 基板スマホケースやコイルばねの...

東大阪で「大阪製ブランド」認証製品展示 基板スマホケースやコイルばねのお香立てなど

大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170)1階展示コーナーで6月13日、「大阪製ブランド認証製品2016」の展示が始まった。

0619

「大阪製ブランド」は、大阪府内のものづくり中小企業の優れた技術を用いた製品をブランド認証し、大阪のものづくり力のブランドイメージを高め、自社製品開発の取り組みを促進することを目的とする府の施策の一つ。

大阪府内に本社と製造拠点を有する中小企業が主体的に企画した消費財(一般消費者に販売する最終製品)を対象とするもので、2016年度で5回目を迎え、これまでに55製品を認定した。

 

同事業では、他の企業のロールモデルとなる優秀優良製品の「ロールモデル」と、新製品開発部門、クリエイティブワーク部門、地場・伝統技術部門の3部門を設け、有識者による採点で認証製品を決定。今回は28件の申請があり、14製品が認定された。

ロールモデルには、電子技販(吹田市)の「FLASH 関西回路線図 iPhoneケース」と、中辻金型工業(東大阪市)の「ゆらり 1/f Incense Holder」の2製品を認証。

 

「FLASH 関西回路線図 iPhoneケース」は、「基板は機械を制御する部品にすぎないのに、なぜこんなにも美しいのか」と考えていた制御基板メーカー・電子技販の北山寛樹社長が立ち上げた、「基板萌え」をコンセプトに据える基板雑貨ブランド「PCB ART moeco」の製品。関西の鉄道路線をプリント基板の配線パターンで描き出し、iPhone自体が発する電波を電力に変換し、昇圧することでLEDを光らせる。

「ゆらり 1/f Incense Holder」は、金型製作に使うコイルスプリングにデザインを加え「お香立て」とした製品で、煙の美しい揺らぎを実現するため、バネの太さや隙間の広さをミリ単位で検証した。

 

新製品開発部門では、糸でつなぎ、引っ張ると起き上がるノチダ(八尾市)の積み木「DOMIGO」や、サイズ、材質、内面加工、外面カラー塗装、持ち手を好みで組み合わせることができる、藤田金属(八尾市)のカスタマイズができる日本製フライパン「フライパン物語」、クリエイティブワーク部門では、壁に掛けて使うゲンクリエイティブ(大阪市)のスマートフォンホルダー「YURIKAGO」、三上(堺市)の「NATURALCOSMOみだれ髪トリートメントシャンプー」などを展示。

地場・伝統技術部門では、大阪錫(すず)器(大阪市)の「吉祥錫タンブラー 中 朱・黒」や、菊水産業(河内長野市)の高級ようじ「純国産黒文字ようじ」、杉田製簾(富田林市)の「すだれブックカバー」など。

認証製品は府が制作するパンフレットに掲載するほか、百貨店や商業施設で行われる催事への出店など、府のプロモーション活動で情報を発信。大阪府商工労働部 中小企業支援室 ものづくり支援課の岸本祐希さんは「対面販売の場が少ないので、消費者の声を直接聞いてもらう機会を作り新商品開発のヒントになれば。一般向けに販売できる場所を増やしていきたい」と話す。

 

同課では現在、第6回大阪製ブランド製品を募集している。募集は8月31日まで。

開館時間は9時~19時(土曜・日曜は17時まで)。月曜休館。今月25日まで。

出典:『東大阪で「大阪製ブランド」認証製品展示 基板スマホケースやコイルばねのお香立てなど』東大阪経済新聞


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。