『TEDトーク』のテクニックで百人力といくかしら?

『TEDトーク』のテクニックで百人力といくかしら?

1か月後に、ある会合で講演をすることになっている。

これまで、講演やセミナーといったものの経験は結構あるつもりである。

ただし、それは会社の社員としての肩書で行っていたもので、お仕事の一環としての認識しかなかった。

 

しかし、今度は、自営業者としての私個人の講演である。

有名人でもなく後ろ盾のない65歳の女性など「誰? この人」と思われるのが落ちである。

そうは言っても、依頼してくれる人たちがいたのだし、私には聴きに来て下さる方々に伝えたいことがある。

 

何とかうまく伝える方法を考えなければならない。

そんな私が、仕事先の近くの書店で見つけたのが本書だった。

『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』(ジェレミー・ドノバン、新潮社)

 

2013年7月に出た本なのに10刷になっている。

私と同じようにプレゼンに悩む人は多いのだろう。

TEDについては関心を持っていた。

 

有名プレゼンターの動画を観たことがある。

日本でのTEDxを聴講しようとして申し込んだが外れた経験もある。

正直なところ、日本人相手の講演には役立つのかなという気がしないでもなかったが、読み始めてたちまちのめりこんでしまった。

 

目次を見る限りは、プレゼンテーションの研修などで言われていることと特段違った内容には見えないのだが、例を挙げて説明されているので、まるで本物のプレゼンに接したかのように納得がいく。

何ページか読んでは、自分の講演のストーリーを考え、また次の何ページかを読んで考える、といった繰り返しで、心に染み込ませていった。

ゆっくり読んだのだが時間的には半日で読了。

 

あとは実際に講演内容を組み立てて練習しなければならない。

その際は、本書を読み返していくことになるだろう。

 

※2014年1月に書かれた記事です。


1948年東京生まれ 石田厚子技術士事務所代表 東京電機大学情報環境学部特別専任教授 技術士(情報工学部門) 工学博士 ◎東京大学理学部数学科卒業後、日立製作所入社。コンパイラ作成のための治工具の開発からキャリアを始める。 5年後に日立を退職し、その後14年間に5回の転職を繰り返しながら、SEなどの経験を通じてITのスキルを身に着ける。その間、33歳で技術士(情報工学部門)取得  ◎1991年、ソフトウエア開発の生産性向上技術の必要性を訴えて日立製作所に経験者採用。生産技術の開発者、コンサルタントとして国内外にサービスを提供  ◎1999年 企画部門に異動し、ビジネス企画、経営品質、人材育成を担当。57歳で「高い顧客満足を得る商品開発への影響要因とその制御」論文で工学博士取得  ◎2007〜13年、日立コンサルティングでコンサルタント育成に従事。「技術者の市場価値を高める」ことを目的とした研修を社外に実施  ◎2013年 65歳で日立コンサルティングを定年退職し、石田厚子技術士事務所を開業。技術者の市場価値を高めるためのコンサルティングと研修を実施  ◎2014年 東京電機大学情報環境学部の特別専任教授に就任