バーコードラベルの種類

バーコードラベルの種類

バーコードラベルの構造

バーコードラベルは、基材、粘着剤、剥離紙(セパレータ)の3層で構成されている。

基材の表面は、傷、薬品、紫外線等への耐久性を高めるためにコーティングをすることがある。

また、基材の裏面には、粘着剤との結合力を向上させるためにアンカーコーティングをすることがある。

 

剥離紙は、ラベルを重ねたときに基材と粘着剤が付かないように分離するために使用されるもので、粘着剤が剥離紙に付かないようにするために表面にアンダーコーティングする場合がある。

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普通紙、中質紙、上質紙

普通紙や上質紙は、パルプを使用した印刷用紙の一般的な呼称である。

普通紙は、再生紙を混ぜているため安価で、オフィス用紙として広く使用されているが、表面が粗いのでバーコードラベルとして使用されることは少ない。

中質紙は、パルプの原木を70%以上使用し、上質紙は、パルプの原木を100%使用した印刷用紙で、白色充填材を30%程度加えて白くしている。

 

表面が細かいので、バーコードラベルとして良く利用されている。

コート紙、アート紙、キャストコート紙

コート紙は、中・上質紙をベースに10g/m2程度の顔料をコーティングして、表面を滑らかにし光沢を持たせた印刷用紙である。

上質紙に比べ精度の高いバーコードを印刷することができる。アート紙は、コーティングの厚さをコート紙の2倍の20g/m2にして表面をさらに滑らかにしたものである。

キャストコート紙は、コーティングの厚さを20~30g/m2にした上で、鏡面仕上げしたものである。

合成紙

合成紙は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステルなどに充填材を加え、紙のような繊維状に加工し、表面に印刷適正の良いコート層を設け印刷し易くしたものである。

印刷には適しているが、プリンタでの印字には必ずしも適さないものがあるので注意を要する。

合成紙は、材料がプラスチックであるために耐水性、耐候性に優れ、クリーンルーム紙としも使用されている。

フィルム

フィルムは、ポリエステル、塩化ビニル等が、バーコードラベルに良く使用される。

ポリエステルは、オリジナルの透明タイプ、アルミニウムを真空蒸着させた蒸着タイプ、そして、蒸着後マット処理したマットタイプがある。

ポリエステルは、強度、耐熱性、耐薬品性、寸法安定性に優れている。塩化ビニルは、透明品と着色品、硬質と軟質がある。ポリエステルに比べ安価であるが、他のフィルムに比べ耐熱性に劣っている。

その他の基材

ステンレス、アルミニウム、等の金属板やアクリル、塩化ビニル等の樹脂板、そして、セラミック板が、バーコードプレートとして使用されている。

金属板とセラミック板は、極めて優れた耐熱特性を持っている。

提供:アイニックス株式会社


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。