大容量シンボルのデータ構造

大容量シンボルのデータ構造

大容量シンボルのデータ構造

ISO15394(JIS-X-0515)は出荷、輸送、および荷受用ラベルのためのシンボルについて規定したものであるが、2次元シンボルのデータ記述方法やデータ構造も規格化しないと、グローバルなSCMに使用できない。

そこで、ISOは、データの記述方法はISO15418でアプリケーション識別子(Application Identifier)とデータ識別子(Data Identifier)を規定し、ISO15434で大容量シンボルのデータ構造を規定している。

PDF417やQR CodeによるEDIデータやMaxiCodeによる仕分追跡データは、このフォーマットでエンコードされることになる。

 

アプリケーション識別子は、GS1(EAN.UCC)が主に消費財業界向けに作成した識別子である。

データ識別子は、米国のANSI規格(MH10.8.2/3)に規定されたもので、主に生産材を対象に作成された識別子である。

異なるフォーマットの連結について

また、大容量シンボルのデータ構造では、異なるフォーマットを連結できるようになっている。

EDIフォーマットは現在、地域や業界の標準が複数存在しているために、その形式をフォーマットインジケータにより記述する。

例えば、キャリアの仕分と追跡のメッセージは“01”、世界標準メッセージのEDIFACTは“04”、米国製造標準メッセージのANSI(American National Standard Institute)ASC X12は“03”、GSIのアプリケーション識別子を使用したメッセージは“05”、データ識別子を使用したメッセージは“06”、国内製造標準メッセージのCII(Center for the Information of Industry)は“08”となり、フォーマットヘッダに記述する。

そして、データ構造は、メッセージヘッダの“[ ]> RS”で始まり、フォーマットヘッダ、フォーマットデータ、フォーマットトレーラ“RS”、メッセージトレーラ“EOT”となっている。

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提供:アイニックス株式会社


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。