「VeriCode」とは
VeriCodeとは
VeriCodeは、1982年(昭和57年)にベリテック社が開発した最初のマトリックス型2次元シンボルである。
形状は最もシンプルで、四角枠の中を碁盤の目に区切り、そこに黒いセルを置くことでコード化している。
ベリテック社が開発したオリジナルバージョンは、誤り訂正にコンボリューショナル方式を使用していたため、大きな障害に対する復元力が低かった。
そこで、日本におけるライセンス契約をした三菱商事が誤り訂正方法をリードソロモン方式に変更し、この新バージョンが現在のVeriCodeとなっている。
VeriCodeのオリジナルバージョンでは、1,000バイト以上エンコードできるようになっていたが、新バージョンでは部品や値札等の小さなシンボルのみを対象としたために、数字で392桁、英大数字で261字、ASCIIで224字、バイナリーで196バイト、漢字で98字と小さく制限している。
これは、エンコードする前にデータを最小化した場合の値で、その事前処理をしない場合は全てバイナリーでエンコードされる。
したがって、最大データ数は数字、英大数字、ASCII共に196字となる。
特長
- 最大情報量は数字英大文字混在261字、数字392字、フルASCII 224字、漢字半角混在196バイト。なお、BarStar ProではすべてフルASCIIモードでエンコードされる。
- 白、または黒の値を持ちうる基本構成単位をセルといい、シンボルの縦横のセル総数は同じで、セル総数が10セルから偶数セルごとに48セルまでが有効。
- 一部のデータキャラクタが汚損しても読み取り時に情報を修復することを可能とするために誤り検出、訂正能力を備えている。誤り訂正レベルにはコードの約12.5%(レベル1)、および25%(レベル2)復元の内から選択可能。
- 読み取り方向は360°で、如何なる角度で印字されていても読み取り可能。また、印字したシンボルを裏から読み取る(ミラー反転モード)こともでできる。
寸法
- 最少セルサイズは、プリンタドットの3ドット以上が推奨されている。
- クワイエットゾーンは上下左右共2mm以上必要。なお、レンズ交換式読み取り機を使用する場合には、2.0/6Mmm幅以上が必要。(M=光学系倍率)