「AztecCode」とは
AztecCodeとは
AztecCodeは、1995年(平成7年)にWelchAllyn社によって開発されたマトリックス型2次元シンボルで、従来の2次元シンボルの特長を幅広く採用し、問題点を大幅に改良した完成度の高いシンボルである。
アズテックの名前は、ファインダーパターンがアツテカ文明のピラミッドを上から見た形と似ていることに由来している。
シンボルについて
このシンボルは、ユニークなファインダーパターンにより、どんな角度からでも簡単にシンボルを切り出すことが可能なため、高速読取が可能なこと、極小シンボルから大容量シンボルまで対応可能なこと、非常に高い情報化密度を持っていることが特長となっている。
さらに、非常に高い誤り訂正をかけることができること、クワイエットゾーンが不要なことも注目されている点である。
特長
- Full-Rangeモードでは最大でテキスト3067字、数字3832字、バイナリ1914バイトを、Compactモードでは最大でテキスト89字、数字110字、バイナリ53バイトを1つのシンボルに収容できる。
- 白または黒の値を持ちうる基本構成単位をセルといい、シンボルの縦横のセル総数は同じで、Full-Rangeモードではセル総数が19セルから151セルまでのデータレイヤ数が1から32まで、Compactモードではセル総数が15セルから27セルまでのデータレイヤ数が1から4までのシンボルが有効。
- シンボルは、シンボルの中央に配置されるファインダパターンとそれに隣接するモードメッセージおよびオリエンテーションパターンとデータレイヤより構成される。
- 一部のデータキャラクタが汚損しても読み取り時に情報を修復することを可能とするために誤り検出、訂正能力を備えている。誤り検出、訂正用のコードワード数は、データコードワード総数のパーセンテージ(1~99%)で指定する。
寸法
- 最少セルサイズは、プリンタドットの3ドット以上が推奨されている。
- クワイエットゾーンは必要ない。