「DataMatrix (DataCode)」とは
DataMatrix (DataCode)とは
DataMatrixは、アイディマトリックス社が1987年に開発したマトリックス型の二次元シンボルで、日本ではデータコードと呼ばれている。
また、1996年AIMIのISS規格に登録され、2000年にISO/IEC規格になっている。
ECC000、ECC050、ECC080、ECC100、ECC140バージョンと1995年に誤り訂正方式をリードソロモンに変更し、歪み補正機能を付加したECC200バージョンがある。
いずれもL字型のアライメントが特徴で、その反対側にL字型にクロックがマーキングされている。そして、L字型のアライメントとL字型のクロックの中がデータ領域で、セルと呼ばれる点でコード化されている。
用途について
非常に高い情報化密度があることから、米国半導体工業会(SEMI)や米国電子工業会(EIA)、米国規格協会(ANSI)で部品のマーキングに採用されている。
特長
- DataMatrix ECC000-140は、セルサイズが9×9から49×49のシンボルで、必ず奇数のセルになっている。エラー訂正レベルはECC000が0%、ECC050が2.8%、ECC080が5.5%、ECC100が12.6%、ECC140が25%。DataMatrix ECC000-140をサポートしているリーダが少ないため、一つの企業や団体の中でマーキングと読み取りが行われるような限定したアプリケーションにのみ使用されるべきである。
- DataMatrix ECC200は、大容量シンボルに対応できるように改良した二次元コードで、最大情報量は英数字で2,335字、数字で3,116桁、バイナリーで1,556バイトである。
- ECC200の誤り訂正レベルは28%から62.5%までシンボルサイズによって異なり、シンボルが小さくなるほどレベルは高くなる。
- ECC200のセルサイズは、10×10から144×144の24種類あり、必ず偶数セルになっている。そして、データセルが24×24以上(シンボルサイズ26×26セル以上)になった場合、シンボルを分割し1ブロックは24×24セル以上にならないようにしている。シンボルの分割パターンは32×32から52×52までが4分割、64×64から104×104までが16分割、そして120×120から144×144までが36分割になっている。
寸法
- 最小セルサイズは、プリンタドットの3ドット以上が推奨されている。イメージリーダは、1セルを認識するために少なくとも3×3画素必要なため、これを考慮して、セルサイズを決める。
- クワイエットゾーンは、シンボルの上下左右に1セル以上必要。