うちの会社、マジヤバイ 不都合な日常。第1話「世襲の真実」
中小企業の現実を切り出したショートドラマ「不都合な日常。」第1話は「世襲の真実」。
ある日、社長が冗談で「次の社長にならないか?」言ったら、まるで罰ゲームのように社員間で押し付け合いが始まった。。。
どれだけヤバいんだろう、この企業(笑)。ドラマでは後継者選びの難しさに鋭く斬り込んでいます。
■「おい新見、俺の後継者になってみるか?」と男性社員の新見さんに声をかける社長
■新見さんは戸惑う表情を見せながら「器じゃない」と言って、女性社員の森田さんに話を振ります
■「え!なんで私」と困る森田さん。自分は黒子に徹するのが好きだと断り、若手の山田君へ
■と思った瞬間、「社長息子さんいるじゃないっすか」とバッサリ。皆が言いにくいことをよく言った!
机の上の小学3年生の息子の写真を眺めながら一言
「最近の奴らは、出世と書いてリスクと読む」
中小企業の後継者はとてもナイーブな問題ですよね。
社長は今の社員の中から後継者が出てきて欲しいと思っていても、社員は「どうせ息子が継ぐのだから」と冷めている。こんな中小企業は結構あるんじゃないでしょうか。
ちなみに、一部上場のある製造業大手メーカーは、役員・社員と三親等以内の人間の入社を禁止しています。世襲によって社員同士の公平な競争に歪みが出て、社員のモチベーションの低下や、採用の際に優秀な人材が入ってこないことを懸念してのことだと言われています。
世襲は、社長にとって最も身近で自分や会社を良く知る人物を後継者に据え、会社が安定する反面、経営の資質や能力が二の次になってダメな経営者を生み出す原因にもなりかねません。このあたりは難しいところですね。