TPS成功事例

TPS成功事例

1.組立工程……1個流し生産……CT(サイクルタイム)把握可能……生産計画立案可能……平準化仕掛け実施(大量品のみ対象)

2.プレス・加工工程……1個流し生産……CT把握可能……生産能力把握可能……小ロット化指向(欠品してしまうため)……シングル段取り化(内段取りと外段取りの区別から)

3.かんばん運用可能

ⅰ.組立ラインは大量品について1ヶ月間は日当たり生産を同じにする生産計画を立案し、平準化仕掛けを実施し、作業者は使用した箱についているかんばんを振り出す

ⅱ.プレス工程は、仕掛けロットまでかんばんが貯まった品番から順に仕掛けを行なう。

ⅲ.プレス工程以降の工程は、流れて来た順番に仕掛ける(工程により荷姿は変わるが組立ラインから振り出されたかんばんはずっと現物と一緒に工程を流れる)。

4.かんばん枚数……日当たり生産数 × 生産リードタイム日数 ÷ 通い箱収容数 + α

5.少量品でのかんばん運用……完成品在庫数を決め、お客様に引き取られたらかんばんが外れて仕掛ける。

6.製造変動費予算管理……まだ使えるサンドペーパーが捨ててあった……これを防止

7.CTからのムダな労務費あぶり出し……ムダ部分の詳細項目を事前に挙げてそれに時間を書かせる

8.1個流しラインの更なる改善は、個々の作業者の創意工夫マインドに期待する……創意工夫提案制度を創設(製造変動費予算管理の確立が前提)

9.ボルト・ナット・ワッシャー等の小物が多い組立工程……定数を供給する方法実施(組付け部品欠品防止)


豊田生産コンサルティング株式会社代表取締役社長◎略歴 昭和30年(1955) 愛知県豊橋市生まれ 昭和53年(1978) 早稲田大学商学部卒業トヨタ自動車工業株式会社(現トヨタ自動車)入社 平成16年(2004) トヨタの基幹職チャレンジ・キャリヤ制度(他社への転出支援制度)によりトヨタを退職(退職時資格は課長級) オーエスジー株式会社オーエスジープロダクションシステム推進本部副本部長就任 消耗性工具(ドリル・タップ・エンドミル)専門メーカーで自動車関連以外の業種の現場改善活動に従事。 平成19年(2007) 豊田生産コンサルティング株式会社設立◎トヨタでの職歴(26年)人事部人事課海外関係人事 3年/財務部経理課輸出入経理、国内債権債務管理 3年/本社工場工務部原価グループ鍛造工場能率・製造予算管理、工場棚卸総括 3年/本社工場工務部生産管理室車体・塗装・組立工場生産管理 4年/米州事業部原価企画グループ北米事業体原価管理、北米生産車原価企画 3年/田原工場工務部原価グループ成形工場能率・製造予算管理、トヨタ生産方式部課長自主研 2年/田原工場工務部生産管理室エンジン・鋳物工場生産管理、トヨタ生産方式部課長自主研 8年◎本社部門(人事・財務・原価企画)9年、工場部門(本社工場・田原工場)17年と本社機能、工場機能のそれぞれを幅広く経験。特に工場では生産管理と原価管理という「石垣」づくりとトヨタ生産方式自主研メンバーとして「天守閣」づくりの両方に長年従事。