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[年頭所感]ダッソー鍜治屋社長「プラットフォームの普及期に入り、さらにビジネスを加速」

3D EXPERIENCEを推進するダッソー・システムズの鍛治屋清二代表取締役社長の年頭所感をご紹介します。

以下全文

新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

お蔭様で当社も、日本法人設立から今年で23年目を数えます。昨年一年間を振り返ると、当社にとって画期的といえる出来事がたくさんありました。

まず、ダッソー・システムズとして初めて、日本にR&D拠点を開設したことがあげられます。顧客企業の多い日本にR&D拠点を置くことで、顧客のニーズを効率良く、かつ迅速に新製品開発に取り入れ、日本市場における3Dエクスペリエンス・プラットフォームの展開を促進していくことができます。また当社の名古屋オフィスも、この夏に新オフィスに移転し、中部地区を中心とする顧客支援体制を強化しました。

製品でも、3Dエクスペリンス・プラットフォームの新バージョンや、インダストリー・ソリューション・エクスペリエンスのクラウド対応版などを順次市場に投入し、新しい施策もスタートしました。「世界都市サミット」 (シンガポール、7月) や、「レジリエント・シティ・サミット」 (富山市、11月) への参加、日仏イノベーション年を記念した特別セミナー「持続可能な都市の実現に向けて」の開催 (大阪市、12月) を通じて、3Dエクスペリエンス・プラットフォームを次世代の都市づくりに活用できることを示してきました。各ブランドへの投資も継続しており、たとえば最新版のSOLIDWORKSでは新機能「3D Interconnect」の搭載によるマルチCAD対応を、シミュレーション・ブランドのSIMULIAでは電磁界解析やマルチフィジクス対応を打ち出しています。

さらに社会に向けた活動にも力を入れ始めました。ダッソー・システムズは仏政府の推進する「産業の未来」の共同議長を務めていますが、昨年は学界や財界、産業界などでこのイニシアチブについてご紹介する機会を多くいただきました。「学生フォーミュラ」や「飛行ロボコン」など、学生向けの支援活動も定着してきています。そして12月には、3DCAD / PLM専業ベンダーとして初めて、日本経団連に加盟することとなりました。

いずれも長年にわたる当社の事業活動が着実に日本に浸透しつつあることと共に、3Dエクスペリエンス・プラットフォームが啓蒙期から普及期に入り始めたことの表れでもあると捉えております。

2017年はこの流れをさらに加速させ、日本市場における3Dエクスペリエンス・プラットフォームの展開を促進すると共に、日本企業が持続可能なイノベーションを実現できるよう強力に支援していきます。

本年も変わらぬご支援、ご鞭撻のほどを、宜しくお願い申し上げます。

参考:ダッソー・システムズ


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。