(号外3)アメリカで改善意見交換

(号外3)アメリカで改善意見交換

オレゴン州ポートランドで日本の改善について話をする機会がありました。

出席のメンバーは誰でも知っている有名なIT会社の役員もいれば、個人で開業しているお医者様もいるという日本ではなかなかお目にかかれない組み合わせの方たちでした。

講演の流れは日本のモノづくりの歴史から始めて、私が現在目指している「知のすり合わせ」を活性化することによるリードタイムの短縮までを話しました。

KZ法のようなみんなでワイワイガヤガヤしながら経営を進めるというやり方は理解されないだろうな、あるいは理解してもらっても受け入れられないだろうなと思っていたのですが、意外にも是非ともやってみたいという方が数多くいらっしゃいました。

また日本とアメリカを国としての比較をすると両国には大きな違いがありますが、個人個人の悩みやこれから進もうとしていることを聞いてみると意外と違いがなく、アメリカの方もやはり日本と同じように経営上の悩みは抱えているものだな…と思いました。

 

ただこれはすごいな!と思ったことが一つあります。

今回の出席者はそのほとんどの方が自分たちのいるマーケットをかなりはっきりと分析してとらえていました。

現在『儲かるメーカー 改善の急所101項』の『【急所1】工場でのあらゆる活動は、お客様からのご要望に応えるために行っている』について書いていますが、やはりお客様を更に強く意識することは絶対に必要だなと思いました。

世界の動きもかなりすごいです。暑さに負けず頑張りましょう!

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◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。