輸出時の条件はFOBバンコクでお願いしています。| ラオス縫製工場の日常
※当コンテンツはCBC Laoの提供でお届けいたします。
ラオスから日本へ輸出するとき、タイをトラックで経由し、さらにタイ・バンコク港から商品を船に載せて、約2週間かかりラオスから日本にたどり着くことになります。
商品の輸送中、さまざまなリスクがあります。
例えば、商品がタイで輸送中交通事故に合うかもしれません、商品を出港まで置いておく保税倉庫が火事にあうかもしれません、船で商品を輸送中に商品を入れたコンテナが海に落ちるかもしれません。
そのため、海外との貿易では、輸出者と輸入者の間で、どちらがどの部分の費用を払うのか、どちらがどこのリスク(危険負担)を取るのか、どちらが商品への保険をかけるのかをはっきりさせておく必要が出てきます。
具体的な費用負担と危険負担のとり方には、次のようなものがあります。
1.FOB条件(本船甲板渡し条件)
FOB条件は、Free on Boardの略で、輸出者が船に商品を積むまでが費用・危険負担を持ち、海上運賃や海上保険料は輸入者が負担します。
具体的には、ラオスからタイ経由で、FOBバンコクで輸出するときには、次のようになります。
輸出者(CBC Lao)の出費と危険負担)
- ラオス・ビエンチャンからタイ・バンコクまでの輸送にかかるトラック代
⇒(参考)ラオスからタイへは混載トラックで運びます。
http://cbclao.readymade.jp/cafe/html/art/00029.html - ラオスからタイに商品を輸出するときの輸出通関の費用
- バンコク港での保税倉庫の費用等(量にもよりますが、平均で1,500バーツくらいかかります。)
※輸送中の交通事故等により、ビエンチャンとバンコクの間でトラックに積んだ商品が毀損する危険負担は輸出者(CBC Lao)が持ちます。
輸入者側(アパレル会社さん等)の費用と危険負担
- タイ・バンコク港から日本の港(東京港など)までの船代(海上運賃)
- 商品を保険をかける場合にはその保険代
- 商品を日本へ輸入通関するときの費用
※船が台風にあって予定通りに港につかなかったり、輸送中に座礁したり、コンテナが海上におちる危険負担は輸入者(アパレル会社さん等)がもちます。
2.CIF条件(運賃・保険料込み条件)
Cost、Insurance and Freight、named port of destinationの略で、船に商品を積むまでの費用・危険負担と海上運賃及び海上保険料を輸出者が負担します。
輸出者は、海上保険料を払いますが、海上での危険負担は輸入者が受け持ちます。
具体的には、ラオスからタイ経由で輸出するときには、次のようになります。
輸出者(CBC Lao)の出費と危険負担
- ラオス・ビエンチャンからタイ・バンコクまでの輸送にかかるトラック代
- ラオスからタイに商品を輸出するときの輸出通関の費用
- バンコク港での保税倉庫の費用等
- タイ・バンコク港から日本の港(東京港など)までの船代
- 海上保険料
※輸送中の交通事故等により、ビエンチャンとバンコクの間でトラックに積んだ商品が毀損する危険負担は輸出者(CBC Lao)が持ちます。
輸入者側(アパレル会社さん等)の費用と危険負担
- 商品を日本へ輸入通関するときの費用
※船が輸送中に座礁したり、コンテナが海上におちる危険負担は、輸出者が保険をかけますが、依然輸入者がもちます。
但し、輸出者が保険をかけているので、何か事故等があったときには輸出者が選んだ保険会社と交渉する必要があります。
3.CFR条件(C&F条件)(運賃込み条件)
Cost and Freightの略で、船に商品を積むまでの費用・危険負担を輸出者が責任を持ち、また、海上運賃を払います。
輸入者は、海上保険料を払います。
輸出者の出費と危険負担
- ラオス・ビエンチャンからタイ・バンコクまでの輸送にかかるトラック代
- ラオスからタイに商品を輸出するときの輸出通関の費用
- 保税倉庫の費用等
- タイ・バンコク港から日本の港(東京港など)までの船代
※輸送中の交通事故等により、ビエンチャンとバンコクの間でトラックに積んだ商品が毀損する危険負担は輸出者が持ちます。
輸入者側の費用と危険負担
- 商品を日本へ輸入通関するときの費用
- 船で輸送中の商品の保険
※船が台風にあって予定通りに港につかなかったり、輸送中に座礁したり、コンテナが海上におちる危険負担は輸入者(アパレル会社さん等)がもちます。
他にも輸出入の条件はいくつかあるようですが、上記の3種類が代表的な条件ではないでしょうか。
そして、CBC Laoが、商品を日本に輸出するときには、ほとんどの場合FOBバンコクで出荷しています。
商品が船に載るところまでは、CBC Laoが費用を払い、手配をします。しかし、船に商品が載ってからの、保険や船代、日本到着後の通関などはアパレル会社さん等にお願いしています。
※もちろんお客様から要望があれば、C&F条件などで輸出することも可能です。