足りない知識をクラウドソーシングで補う

足りない知識をクラウドソーシングで補う

モノづくりで足りない知識をクラウドソーシングで補う

クラウドソーシングは、インターネットを使って不特定多数の人に業務を依頼するサービスです。

クラウドソーシングでは、デザイナーやマーケッター、WEB開発者といった多種多様な業種の方が所属しています。そのため、内部で完結できない仕事をスポットで依頼することができます。

モノづくりでは工業デザイナーがいるように特殊なデザイン能力が必要となることもあります。そうした特殊な依頼にも多種多様な業種の方が在籍しているため対応することができるのです。

 

また、特定の業者に依頼するのではないため、たくさんのアイデアを提案してもらうことができます。

依頼者は提案されたもので気に入ったものを選択することができます。プロの方がみんなそれぞれのアイデアを出してくるため自分でも思いつかないような斬新なアイデアが出てくるそうです。

依頼者はその中で気に入ったものを選択することができるため、モノづくりの中でもデザインや販売の際のPOPといった分野で積極的に使われているとのことです。

 

私自身も、モノづくりのフリーペーパーとWEBのロゴマークである「開発NEXT」はクラウドソーシングを使って依頼しました。

依頼して使ってみたところ十数件の提案があり、気に入ったロゴを選ばせてもらいました。一つの依頼に対してプロの方からたくさん提案をもらえる面白さを感じました。

さらに、クラウドソーシングではインターネット上で取引を全て行うためコストが抑えられる傾向にあるのもメリットだとも感じました。

プロがアイデアを形にする

試作品や製品などを簡単に作れるため3Dプリンタは大変便利ですが、3Dプリンタを使うためにはアイデアを3Dデータ化する必要があります。

その3Dデータ化するための専門的な知識を持つ依頼をクラウドソーシングで行ってもらうことができます。

3Dプリンタは確かに便利ですが、データかという一つの壁があります。

 

その壁をクラウドソーシングを使うことでクリアすることができるのです。

特に3Dデータ化をしてくれる業者が身近にいないような場合にはクラウドソーシングを使うことでたくさんのアイデアをもらうえる可能性もあるため有効であると思います。

今後のオリジナリティが求められる中で3Dプリンタを活用する上でもクラウドソーシングを使っていくことでモノづくりの可能性が広がっていく気がしました。

 

クラウドソーシングと3Dプリンタの組み合わせでモノづくりがより身近になってきています。

クラウドソーシング

出典:『足りない知識をクラウドソーシングで補う』開発NEXT


弁理士。コスモス国際特許商標事務所パートナー。名古屋工業大学非常勤講師。1980年愛知県生まれ。名古屋工業大学大学院修了。知的財産権の取得業務だけでなく知的財産権を活用した製品作りの商品開発コンサルタントを行う。知財マッチングを展開し、ものづくり企業の地方創世の救世主として活躍している。著書に『社長、その商品名、危なすぎます!』(日本経済新聞出版社)、『理系のための特許法』(中央経済社)等がある。 特許・商標の活用を応援するWEBマガジン「発明plus Web」( https://hatsumei-plus.jp/ )を運営している。