資格認定って重たい仕組み?(その2)
前回、資格認定をとてもうまく活用している工場があると話をしました。
この資格認定を作業者のモチベーション向上、そして作業者を管理する班長さんたちの仕事の責任にうまく結び付けているところが素晴らしいとも書きました。
今回は、その続きを書きたいと思います。
そこでは、作業全てではないが多くの作業に認定を付与しています。従って、作業者の多くは一つや二つではなく多くの認定を持っています。
逆に一つや二つしかもっていない作業者はまだ入社したばかりの新人ということになります。新人さんたちは自分の持っていない認定を取ろうとすることでモチベーションになっている雰囲気がありました。
班長さんたちもそうでした。作業者の認定がいつまでも増えないと班長さんたちの責任になるのです。
だから作業者ごとの持っている認定を把握し、次に取らせる認定を常に意識している様子が伺えました。
作業者の名札に認定作業の名前が記されていて、作業者のスキルマップとなっていました。
工程をチェックしたときに、行われている作業が認定された作業者が行っているかは、作業者の名札を見ればすぐに確認ができました。
この会社では資格認定制度の仕組みを上手に使っています。それによって作業者のモチベーションに繋げ、班長さんたちの責任を明確にし、管理もしやすくしているようです。
ここまでうまく資格認定を仕組化した会社はあまり見たことがなかったので、わたし自身とても勉強になりました。
資格認定というとそのための教育が負担となり止めてしまう会社も多いのではないでしょうか。
やはり進めるには作業者教育の仕組みを作ることが重要なポイントとなるでしょう。
とても参考になった事例ですが、そんなところでも漏れはあります。次回は資格認定の漏れの話題を紹介します。