解析よもやま話「CADデータの問題点」

解析よもやま話「CADデータの問題点」

※解析よもやま話はAltairの提供でお届けいたします。

こんにちは。Altairの中川です。

連載第2回です。本日はトレーニングや技術相談会のたびに問題となるCADデータについてお伝えしたいと思います。

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いくつかのチームのパイプフレームのCADデータを拝見しましたが、上側の図のように、パイプを貫通させてそのままにされている場合が多いようです。

全体の形や寸法を確認するためにはこれで充分かもしれませんが、ここはもう少し手間を掛けて下の図のように、接合部をきちんと作っておくことをお勧めします。

 

フレーム全体剛性にはパイプそのものの剛性だけでなく、結合部の剛性が大きく効いてきます。

最近のCAEソフトウェアは上の図のようなパイプが貫通した状態でも気を利かせてモデル化と計算を行ってくれたりしますが、その場合、結合部は実際よりもずっと固くなってしまいます。

もう一つ注意したほうがよいのは日本語のファイル名や部品名です。大抵のCAEソフトウェアは英数字の1バイトコードを前提に作られています。

 

最近は日本語対応が進んだとは言え、やはり英数字によるファイル名や部品名を使っておくことをお勧めします。

解析に取り組まれている・取り組む予定の方は、ぜひCADデータ作成のときから上述の点に気をつけてみてください。

提供:アルテアエンジニアリング株式会社(日本法人)


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。