解析よもやま話「フレーム構造かモノコック構造か -その1」

解析よもやま話「フレーム構造かモノコック構造か -その1」

※解析よもやま話はAltairの提供でお届けいたします。

こんにちは。Altairの中川です。

今回から「フレーム構造かモノコック構造か」をテーマに連載形式でお伝えします。

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学生フォーミュラの車両では、パイプを組んだフレーム構造が多数派となっています。

最近ではCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を使ったモノコック構造に挑戦しているチームもありますが、フレーム構造の方が設計しやすいし作りやすいというメリットが大きいと思います。

 

しかし、純粋に軽くて剛性が高いという性能面だけに注目するとやはりモノコック構造の方が優れていることは明らかです。

レースの最高峰F1の世界でも、1960年代にロータスが初めてモノコック構造を取り入れて以来、それまで主流だったフレーム構造は消滅してしまったのは皆さんもご存知の通りです。

 

フレーム構造の例: マセラティ・ティーポ61(1959年)
 モノコック構造の例: ロータス25(1962年)
 (画像出典:ウィキペディア)

 

だからと言って、モノコック構造にしさえすれば良いというものではありません。モノコック構造で優れた設計をしようと思うととてもハードルが高くなります。

思いつくままに全て書いてしまうと長くなりますので、次回以降、何回かに分けてモノコック構造のことやCFRP材料のことなどについてお話ししていきたいと思います。今回は序章ということで……

またよろしくお願いします。

提供:アルテアエンジニアリング株式会社(日本法人)


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。