製造業エンジニアが一番給料を貰えるのは?意外な都市がナンバーワンに
お金の問題はいつだってシビアなもの。労働者としては1円でも多く手にしたいですよね。
そこで、
いま製造業の技術者として一番お金を稼げるのは世界のどこか?
そんなものを調べてみました。
やっぱりアメリカ・ニューヨーク?
いやいやインダストリー4.0のドイツ?
急成長する中国・上海?
オイルマネーでお金持ちの国ドバイ?
人件費の高さといえば日本・東京?
そう思っていたら、実は意外な都市が世界ナンバーワンに……
技術者に最も多くの賃金を支払っている都市は……
日本貿易機構(JETRO)のサイトでは、投資コスト比較という形で、世界の主要都市の各種データを調べることができます。そのなかで製造業の技術者の月額賃金も調べることができ、今回はそのデータから世界ランキングを算出しました。
製造業の技術者に最も多くの月額給与を支払う都市は、なんと
スイス・ジュネーブ
一般工・ワーカーの月額給与の平均は6,729ドル(日本円で74万190円、1ドル=110円)で世界1位。中堅技術者・エンジニアでも8,965ドル(98万6150円)と世界1位。中間管理職・課長クラスでは10,952ドル(120万4720円)で世界4位。3つの職種の合計で2万6646ドルとなり、総合1位。
ジュネーブといえば、国際連合の本拠地があるところ。人口19万人ほどの小さな都市で、どれだけの製造業が存在しているのかは不明ですが、額だけ見れば羨ましい限りです。
2位はアメリカ・サンフランシスコ(合計2万3978ドル)、3位はアメリカ・ヒューストン(合計2万3317ドル)でした。
ちなみに日本はというと20位以下。。。人件費が高い高いと言われますが、それだけ見ると実は他の都市の方が高かったりします。
東京では一般工・ワーカーが2,339ドル(25万7290円)、中堅技術者・エンジニアが3169ドル(34万8590円)、中間管理職課長クラスが4389ドル(48万2790円)。ジュネーブに比べて半分以下とは寂しい限りですOMG。。。
※ちなみに日本の給与の算出は、各県の人事委員会の職員の給与報告から、100人以上500人未満の企業からとなっています。
以下はそれぞれの職位のトップ20をご紹介しています。
いずれのランキングでも日本は20位圏外……もっと頑張らないといけませんね。
一般工・ワーカー月額給与ランキング(米ドル)
1.ジュネーブ(スイス) 6,729
2.デュッセルドルフ(ドイツ) 4,084
3.サンフランシスコ(米国) 3,505
4.シドニー(オーストラリア) 3,489
5.ヒューストン(米国) 3,460
6.ストックホルム(スウェーデン) 3,370
7.ブリュッセル(ベルギー) 3,257
8.ニューヨーク(米国) 3,144
9.オークランド(ニュージーランド) 3,142
10.ウィーン(オーストリア) 3,128
……
17.大阪(日本) 2,564
20.横浜(日本) 2,493
21.名古屋(日本) 2,447
22.東京(日本) 2,339
中堅技術者・エンジニア月額給与ランキング(米ドル)
1.ジュネーブ(スイス) 8,965
2.ヒューストン(米国) 8,616
3.サンフランシスコ(米国) 8,382
4.ロサンゼルス(米国) 8,031
5.シカゴ(米国) 7,093
6.ナッシュビル(米国) 6,708
7.アトランタ(米国) 6,535
8.ニューヨーク(米国) 5,889
9.デュッセルドルフ(ドイツ) 5,774
10.ブリュッセル(ベルギー) 5,489
……
25.横浜(日本) 3,378
26.東京(日本) 3,169
27.名古屋(日本) 3,107
28.大阪(日本) 3,093
中間管理職 課長クラスの月額給与ランキング(米ドル)
1.ニューヨーク(米国) 12,801
2.サンフランシスコ(米国) 12,093
3.ヒューストン(米国) 11,241
4.ジュネーブ(スイス) 10,952
5.ロサンゼルス(米国) 10,367
6.アトランタ(米国) 10,013
7.シカゴ(米国) 9,625
8.デュッセルドルフ(ドイツ) 9,531
9.ナッシュビル(米国) 8,122
10.ブリュッセル(ベルギー) 7,674
……
27.東京(日本) 4,389
28.横浜(日本) 4,343
29.大阪(日本) 4,275
31.名古屋(日本) 4,184