製造業の稼ぐ力を向上するため仲間の企業とつながりませんか?
こんにちは。株式会社テクノアの佐々木です。新型コロナウイルス感染拡大や、ウクライナ情勢の影響、半導体や材料不足、記録的な円安など…環境変化が激しく、今までと同じやり方では生き残りが困難な時代になってきました。今回は、変化をしなくてはいけないとわかっていても、何から始めていいかわからない…そんな製造業様に「仲間と一緒に行うものづくり」をお勧めします。
1.なぜ変化は必要なのか
日本の製造業の課題として、稼ぐ力の低さが挙げられます。2022年版ものづくり白書によると、日本は米国やEUと比較して営業利益率が低く、無形資産や研究開発への投資が少ない傾向にあります。
日本国内の製造業を分析しても、投資が少ない企業は営業利益率が低くなりがちです。収益が低下したからと言って、投資を控えると稼ぐ力が低下してさらに収益が悪化するという悪循環に陥ってしまいます。厳しい状況の時にこそ、思い切った挑戦が必要です。
2.儲かっていれば今のままでよい?
では、儲かっている会社は今のままでよいのでしょうか?
答えはNoです。
自社が変わらなくても、外部環境の変化は急にやってきます。リーマンショックや新型コロナウイルス感染拡大の影響など、急に今までの仕事がまったくなくなる経験をした企業が多いのが現実です。今は大丈夫でもいつ何が起きるかわからない、そんな時代なので常に「変化できる準備」はどの企業にも必要です。
3.新しい仲間とつながることから始める
でも自社に余力がない状況で大きな投資は難しい…何から始めたらいいのか…悩まれる方もいるでしょう。お勧めしたいのは「新しい仲間とつながること」です。新しいことにチャレンジするには、社内にある今までの知識、経験だけでは足りません。人材を育成するにも社内にはノウハウがなく、採用も困難な状況です。そのため、自社にない技術や技能を持った会社とつながりを持つことが、重要です。
4.ものづくりグループの勧め
また、知り合うだけで終わりにせず、一緒に営業活動をしてものづくりをしていきましょう。例えば1社では単純な部品加工しかできなくても、仲間が集まれば技術やノウハウも多様化するので、前後工程に対応できる仲間と協力することで完成部品や装置を組み立てて納めることもできます。この様に、お客様にワンストップで対応できるという付加価値を提供することで、稼ぐ力の強化にもつながります。
単に自社でできないことを他社に依頼をする、というだけでは通常の外注と変わりません。仲間どうしお互いの強みを理解し合い、グループとして何ができるかを意識し、お客様に訴求することでグループとしてのブランドが強化され、自社だけではできない案件を受注することができるようになります。案件ごとに得意な企業が中心となって旗を振ることで、お互いの強みを生かして協力し合えるグループを目指します。また、このような取り組みを通じて仲間の企業と自社を比べることで、改めて自社の強みが何かが見えるようになり、コアコンピダンス(自社の中核となる強み)を磨き上げることにもつながります。
5.製造業をつなぐ「プラッとものづくり」
最後に、新たな仲間を探す場として、ITを活用した製造業のマッチングサービス「プラッとものづくり」をご紹介いたします。「プラッとものづくり」は中小製造業が仲間とつながり、より高付加価値なものづくりに挑戦できるプラットフォームです。
全国の製造業を強みで検索できる他、サービス内でグループを形成することもできます。自社で対応できない案件も、公募という形で依頼をすると、対応できる仲間の企業を手間なく探すことができます。まずは無料登録を行い、仲間とつながる一歩を踏み出してみませんか?
プラッとものづくりホームページ
https://platto.technoa.co.jp/
佐々木靜 中小企業診断士。株式会社テクノアに入社し個別受注型生産管理システム『TECHSシリーズ』の運用指導を担当。日々製造の現場にご訪問し、システムを通じて経営者の想いを社員の皆様にお伝えするお手伝いをしています。 ◎テクノアは、出荷本数4000社を超える国内トップシェアの中小企業向け生産管理システム『TECHSシリーズ』を開発・販売しているソフトウェア開発企業です。「外洋帆船経営」を標榜し、情報技術【IT文明】の進歩を先取して『人々がより人間らしい、ゆとりと生きがいがある生活』を実現するため、独創的なソフトウェアと付帯サービス【ソフト文化】の開発と提供を通じて社会貢献します。 |