製造コストの変動を価格転嫁できていますか?
こんにちは。テクノアの荒井です。
私が中小製造業様の決算書を拝見していますと、売上に対して製造コストが上昇傾向にある企業様をよく見かけます。
以前から仕入材料、エネルギーコストの高騰が進んでおりましたが、特に今年は、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、欧米諸国や日本の経済制裁により、ロシア産の石油や天然ガスの輸出減でエネルギー価格が一層高騰しています。
幸いにも、私のお会いした幾つかの企業様では、これらのコストを加味して得意先に対する単価の値上げ交渉を今進めているところでした。
〇中小企業白書2022に見る各コストの変動
上図の通り、各コストは上昇傾向にありますが、特に製造業の高コスト化の影響が大きくなっています。これは、他の業種と比べると製造業は「原価=購入費用」とはならず、「原料、材料、部品、半製品」「製造に携わる労働者の人件費」「工場の賃料や水道光熱費」「機械設備やそれらの修繕費用」など、製造するために多くの工程やコストが必要となるためです。そのため、製造業特有の財務諸表で「製造原価報告書」と呼ばれる書類が個別に作成されていますが、様々な側面から高コスト化の影響を最も受けている業種と言えます。
〇製造業はコスト変動に対する価格転嫁が進んでいない
上図の通り、製造業は最もコスト高の影響が大きいにも関わらず、コストの価格転嫁が進んでいません。このままにしておけば、利益の減少に直結してしまいます。取引先と対話をし、理解を得ていくことで現状を打開していきたいものです。
〇取引先の理解を得るためには製品の原価情報の把握を
取引先と対話を進めていく上で助けとなるものの一つが、自社製品の原価明細情報です。特に多品種少量生産の部品加工業では、製品の個別原価を把握することに苦労されている企業様が多いです。生産管理システムTECHS-BKでは、多品種少量の複雑になりがちなデータを一元化することができますので、すぐに個別原価を確認することができます。
冒頭にお話ししました、私が支援させていただいている企業様も当社の生産管理システムTECHS-BKを導入され、原価情報を取引先との対話に活用いただいています。
具体的事例として、当社が提供する生産管理システムを是非ご参考にしてください。
<生産管理システム開発元>
TECHS-BKシリーズ|生産管理システム(多品種少量型 部品加工業様向け) (techs-s.com)
『TECHS-BK』多品種少量型 部品加工業様向け 生産管理システム