蓄積データは活かせていますか?~原価集計~
こんにちは。テクノアの間野です。
今回は個別の物件ごとの原価集計のうち、直接原価についてお話しいたします。
日々発生する仕入データや日報データ、在庫の使用履歴データなどを物件という切り口で集計することで、物件ごとの直接原価は計算されます。皆さんは、どのタイミングで物件ごとの原価を確認していますか?
物件ごとの原価を確認する段階としてよくあるのは、①物件終了時、②月締め時、③リアルタイムで、などがあります。なかには、社長や工場長に求められたタイミングでということもあるかと思います。
ただ、同じ原価であっても、それぞれのタイミングで活用できる内容が変わってきます。
① 物件終了時の原価確認の場合
物件の振り返り、反省
② 月締め時の原価確認の場合
月ごとの原価進捗の確認、翌月への対策
③ リアルタイムの原価確認の場合
今現在の原価進捗の確認、すぐの対策
もちろん、理想的には「③リアルタイムの原価確認」なのですが、Excelでばらばらにデータを管理している場合、集計作業をこまめに行う必要があり、リアルタイムに原価確認できるようにするのは簡単ではありません。こういう時こそ、システムの出番だと私は思います。
弊社の生産管理システム「TECHS」を例にあげると、日々の業務データから自動的に原価集計してくれるため、集計の手間をかけなくても、リアルタイムに原価を確認することが可能です。
ただ、システムを活用する場合にも注意点があります。それは、入力がリアルタイムでなければ、リアルタイム原価はシステムでも確認できない点です。仕入伝票は月末にまとめて入力とか、日報は半月に1度まとめて取込などでは、せっかく仕組みがあってもデータが登録されるタイミングでしか原価は確認できなくなります。まずは、日々の発生タイミングでデータ登録できる体制を整えましょう。
また、せっかく原価がリアルタイムに見えても、比較対象がなければその原価が正常かを判断することはできません。物件ごとの予算を立てることで、予算に対して原価進捗は正常かを判断できるようになります。
システムに任せられる部分は任せて、その結果を見て適切な判断をし、必要な対策を打てるようにしていきましょう!
<参考>
■株式会社テクノア